ソニーカセットデッキTC-K777ESⅡの修理(後編)

前の記事の続き、今回は後編です。

以下の記事は2005年当時に私がやっていたHP「がらくた文書工房」に掲載していた記事です。

くどいようですが、前回の記事同様お断りを記載しておきます。

以下の点につきましてよろしくお願い致します。

① 記事を読んで修理をされる場合は自己責任でお願い致します。(負傷,感電,火傷,その他火災や最悪の場合死亡事故など起きましても当方は一切責任は持ちません)。また修理に失敗した場合も同様です。

② 最低でもある程度の電気・機械知識が必要です。

③ 記事内容は2005年現在のものです。現在では部品在庫が無かったり、メーカーさんが個人には部品を出してくれない場合など、当時と状況が違っている部分もありますのでご了承下さい。

④ 分解・調整などを厳密に行う場合はサービスマニュアルを入手して行って下さい。(メーカーさんは個人に販売してはくれません。たまにオークション等で見かけることもあります)

⑤ 基本的に質問にはお答えできません(応対する時間もありませんし、時間が経っていて記憶が薄れているということもあります)

以上よろしくお願い致します。



 前回メカ組みが何度やってもうまくいかず、とりあえず音出ししてみたいこともあって「ピンチローラーに熱収縮チューブで細工する」という素人修理丸出しの仮対策をやってとりあえず音の出た777ESⅡですが、所詮熱収縮チューブなんて長く持つはずもありません。やはりきちんと対処したいと思っていました。

 そんな折り、HP「高速化事業部」の管理人、りょうさんからアドバイスをいただきました。

「ヘッドブロックを上げる専用の電磁プランジャの取り付けがゆるんでいるか、この取り付け穴は長穴で調整可能なのでこの部分の調整&締め付けだけで改善できるかも知れない」との事。

 なるほど、確かにその部分は特に調整もせず組み立てていました。こうなると気になってしまいまして、再度バラしにチャレンジする事にしました。よみがえれ!800円のTC-K777ES2!!

 今回はなるだけバラしていく課程を多く写真に残すつもりでしたが、やってると熱くなってついつい忘れたりとかもしてます。また、作業中に左手で写真撮ったりしますが、私の持っているデジカメが重く、また持ちにくい縦型デザインの為、撮りにくくピンボケやブレているものもあります。お見苦しいかも知れませんがご容赦願います。



上部のプレートを外します。厚い鉄板に銅メッキ。さらに制震シートが貼ってあります。お金かかってます。


前面パネルを外し、前面シャーシの一部を外します。底面のネジ2本とシャーシに止めてあるネジ2本を外すとデッキメカが取り出せます。


デッキドア左のバネ2本を外します。


デッキドア右側のネジ2本を外します。


デッキドアの開閉ギアを外し、デッキドアから伸びている棒をギアから外します。


デッキドアはメカ後ろ側からも2本のネジで止まっていますのでこのネジを外します。


ピンチローラーを外します。送り出し側(左側)はナットで止めてあります。バネは2本使ってありますので注意。何枚かのワッシャが入っていますので無くさないように。巻き取り側(右側)はEリングで止めてあります。バネは1本。同じく何枚かワッシャが入っています。初めてバラす時はここの軸のグリスがネットリと固着してますので。良くふき取って新しいグリスを塗っておきましょう。


ピンチローラーを外したらヘッドブロックの付いているプレートを外します。表側がネジ4本、裏からEリングで1カ所止まっています。このプレートの下にはローラーなどの小さな部品がただ挟まった状態で付いているのでこれらを無くさないよう注意が必要です。


表側のヘッドプレートを外した後です。トの字型の金属板がヘッドプレートを止めている金具です。小さな金属製のローラーがありますので注意。これが左右にあります。その下のローラーも無くしやすいので注意。これは3個あります。初めてバラしたときはこのあたりも固着でベタベタです。良くふき取って新しくグリスアップしましょう。


メカ裏側よりネジ4本を外してモーターコイルプレートを外します。コードに注意してください。あまり引っ張るとハンダ付け部分が取れてしまいます。(私も2カ所切ってしまったので再ハンダ付けしました)


モーターコイルプレートを外すと大きなフライホイールが出てきます。黒い方がマグネットですのでコイル側になります。間違え無いように。


フライホイールとキャプスタンを抜きます。キャプスタン側にオイルシール(ワッシャ)が入ってますので無くさないように注意。


メカ裏側より電磁プランジャ部分を外します。ネジ4本で止まっています。


プランジャを外した所です。プランジャよりの継ぎ手が見えます。


リール部を外します。ネジ3本で止まっています。


リール部を外す時にこの金属板も外します。この板は再生用アイドラーを動かす為のものなので組み立て時に動かしてみて取り付け位置を調整します。


リール部をバラします。ネジ3本で止まっています。


バネの付き方を良く見ながらリールを取り外すとアイドラーが見えてきます。左のL字型のダイキャストのアームに付いているのが早送り・巻き戻し用アイドラー、右側のダイキャストアームに付いているのが再生専用のアイドラーです。初めてバラしたときはおそらくこのアームが全く動かないほどグリスが固着していると思います。前回は無理矢理このアームを取り外しました。


早送り・巻き戻し用アイドラーをバラしてみました。今回、何か代替になる水道用のゴムパッキンとかが無いか探してみましたが、ちょうど良いものがありませんでした。再生専用アイドラーも同じく探してみましたがやはりぴったりのものは近所のホームセンターではみつかりませんでした。


早送り・巻き戻し用アイドラーは内径9.5ミリ(ゴムなので実際はこれより少し小さい方が良い)直径14ミリのゴムパッキン状ものがあれば使えると思います。再生専用アイドラーは直径12ミリあれば代替えになると思います。内径は取り外す為の小さな六角レンチが手元に無かったので計れませんでした、すみません。

とりあえず、今付いているゴムをそのまま使います。1000番の紙ヤスリの上を少し力を入れながら転がしてその後ゴム用アルコールで表面を清掃します。


ピンボケ・ブレで非常に見にくいですが、再生専用アイドラーです。金色の部分が細い六角ネジで止まっていますのでこれを外せば交換できますが、このサイズのパッキンはちょっと代替品をみつけるのは難しいかも知れません。内径は計れませんでしたが、外径は11.5ミリ以上あれば大丈夫なようです。


早送り・巻き戻し用アイドラーの付いているL字型アームの支点です。初めてバラす時はここのグリスが完全に固着していてこのピンを抜くのにとても苦労します。私は結局プライヤーでアームから押し出せるだけ押し出して、出たところをペンチで思いっきり抜きました。良くふき取ってグリスアップしてやるとあれだけ抜けなかったのが嘘のようにスムーズに動きます。


これから後は逆手順で組み立てます。リール、アイドラー部は切り替えのプレートを動かしながらモーター軸を両方向に回してみてスムーズに切り替わるか確認します。また、プランジャがらの継ぎ手を組むときは再生専用アイドラーがスムーズに切り替わるかも確認しながら組み立てます。


アイドラーモーターのベルトは今回ピッタリな代替品が見つかりませんでした。最初から付いていたベルトがまだ十分使えそうなのでそのまま使うことにしました。また、キャプスタンベルトは前回TC-KA7ES用のを使いましたが、やはり純正より細くて心許なかったので、今回ビクターのTD-V721用のキャプスタンベルトを使いました。長さはピッタリで太さもほぼ純正と同じです。おまけにソニーのベルトより安いです。(2012年追記:現在ではこれらのベルトはメーカーさんからの入手は難しいと思います)


今回は教えていただいたようにプランジャ部分を良く調整しながら組み立てました。また、今までプランジャを取り付けてからヘッドプレートを取り付けていたのですが。今回はヘッドプレートを取り付けてからプランジャ部分を取り付け、調整しました。そうすると完全にヘッド・ピンチローラーが所定の位置まで上がるようになりました。やったね!。これで熱収縮チューブとおさらばだ!。


完全に再生できるようになりましたが、我が家のテープライブラリーを再生すると若干テープスピードが遅い様です。今回は高速化事業部の掲示板でg10さんと言う方に教えていただいた方法で調整しました。発振器付きのギターチューナーを使い、我が家のメインデッキであるアイワXK-009で録音、TC-K777ES2で再生してギターチューナーで測定する。テープスピードは写真の半固定抵抗で調整します。プロから見れば「アホか」な調整方法でしょうけど、私には十分です。そりゃ機材があれば言う事無しなんでしょうけど、私自身が気持ちよく聞ければそれでいいので。

メカ部を取り付け元に戻して完成!であります。


TC-K777ES2はヘッドの下にカバーがあるのですが、私の入手した機体には付いていませんで、ぽっかり穴が開いていました。どう入手したもんかと思っておりましたら、前述の高速化事業部の管理人であるりょうさんから譲っていただきました。なんでも捨てたつもりがこのカバーだけ偶然出てきたとかで。無事このように活用しております。おかげさまで見栄えもばっちりになりました。ありがとうございました。

ともあれ、これで無事修理完了しました。このデッキが再生する音はとても心地よい音ですっかり気に入ってしまいました。うちには測定機材も古いオシロくらいしか無く、テストテープとかも無いので厳密に調整は出来ませんが、いつか機材をそろえたら調整を追い込んで使いたいなと思わせるデッキです。非常に修理満足度の高い今回の作業でした。

(2005年5月 記)


いかがでしたか?。TC-K777ESⅡはグリス固着を起こしている場合、ほんとに最後の1つの部品までカセットメカをバラさないと直らないので、デジカメやメモを活用して作業されることをオススメします。また古い記事ですので現在ではそぐわない部分もあることをご容赦下さいませ。

さすがに現在では私もテストテープやファンクションジェネレーター,オシロスコープ2台,ワウフラッターメーター等を所持しておりますので当時よりはまともな調整が出来る環境を揃えてますけど、こういった「有る機材で出来る範囲のレストア」というのも趣味としては楽しいものだと思います。

素人修理はくれぐれも事故の無いように楽しみましょう。もっとももう最近は修理欲の起こるような重厚な造りの機材って無くなってきていて寂しい限りですけどね。

ソニーカセットデッキTC-K777ESⅡの修理(前編)

 以下の記事は2005年当時に私がやっていたHP「がらくた文書工房」に掲載していた記事です。

現在HPは一応FC2に移転して今もありますが全くメンテしておらず、機能していないためこちらのブログに再掲載することにしました。

いつもとは毛色の違う記事ですがもともとの私の趣味のひとつである「オーディオジャンク修理」の一環で書いた記事ですので、興味のある方はどうぞ読んでみて下さいませ。

内容はなにぶん素人修理の域を出ていませんのでその辺含み置き願います。

ただし、以下の点につきましてよろしくお願い致します。

① 記事を読んで修理をされる場合は自己責任でお願い致します。(負傷,感電,火傷,その他火災や最悪の場合死亡事故など起きましても当方は一切責任は持ちません)。また修理に失敗した場合も同様です。

② 最低でもある程度の電気・機械知識が必要です。

③ 記事内容は2005年現在のものです。現在では部品在庫が無かったり、メーカーさんが個人には部品を出してくれない場合など、当時と状況が違っている部分もありますのでご了承下さい。

④ 分解・調整などを厳密に行う場合はサービスマニュアルを入手して行って下さい。(メーカーさんは個人に販売してはくれません。たまにオークション等で見かけることもあります)

⑤ 基本的に質問にはお答えできません(応対する時間もありませんし、時間が経っていて記憶が薄れているということもあります)

以上よろしくお願い致します。


 ソニーのカセットデッキ、TC-K777ESⅡです。(Ⅱは機種依存文字なので以下「2」と表記します)。1985年発売で定価は168,000円。当時のソニーカセットデッキの最上級モデルです。前身のTC-K777ESは名機の評判が高く、そのリファインモデルとしてのマーク2モデルですがデザインを含め大幅に変更された訳では無いので、前モデルに比べると印象が地味です。前モデルよりの変更点はFeCrポジションが無くなった事、再生アンプがディスクリート構成のDCアンプからOPアンプに変わった事等です。外観上のもっとも大きな変更点はバックパネルから大きく飛び出した2個のトランスケース(TC-K777ESは1つ)で、後のアイワXK-009等にもおそらく影響を与えたであろうその姿はいかにも高級機の証でカッコいいです。カセットデッキで「777」型番を持つものはこれが最後で、この後は「555」型番がソニーカセットデッキのフラッグシップとなります。

 性能的には当時の最先端を走っており、ドルビーC搭載、クォーツロックダイレクトドライブによるクローズドループデュアルキャプスタンの走行系、銅メッキをふんだんに使った頑丈なシャーシ、独立懸架レーザーアモルファス3ヘッド(対摩耗性はあまり褒められたものでは無かった様ですが)と至れり尽くせりでした。

 今回は、ハードオフで「電源入りました。動作せず。」で800円で入手。デッキメカの下カバーも無く外観もそれなりで投げ売り状態でした。

動作させてみると、電源は入りました。操作ボタンを押すとプランジャの「ガチャッ」という音はしますが、全く動きません。見るとメカ部のグリスが完全に固着している様です。ベルトも切れているかも知れません。

 1時代を築いたカセットデッキのリファレンスモデルと言われる機種でもあり、まずは部品の有無をソニーのお客様サービスセンターに問い合わせてみると、もうすでに消耗部品の在庫も無くなっており、修理も受け付けられませんとの事でした。従って出来る範囲での修理にチャレンジしてみました。



内部です。お金かかってます。高級オーディオ用パーツが贅沢に使われています。メカ部と音声基板部は分けられており、あちこちに銅メッキが施されています。音聴いてみたいなぁ。直るといいけど。


音声回路はLR独立に組まれています。


埃かぶってますが電源部。2基のトランスは本体より外に出ており、シールドケースに囲まれています。


その左側にはカセットメカの制御基板があります。


カセットメカを上部から見た所です。


メカ部を取り出しバラし始めます。カセットドア左側より順に分解していきます。


ヘッド部です。このレーザーアモルファスヘッドは対摩耗性が弱く、摩耗して修理に出された機体はキャノンの代替ヘッドに交換されているものが多いのですが、これはオリジナルのヘッドが付いていました。ピンチローラーは完全にグリス固着を起こしており、指で相当力を入れないと動きません。


送り出し側ピンチローラーです。これも完全に固着しています。この頃のソニー製品に使われていた茶色というか黄色というかのグリスは固着することが多く、このグリスを使った製品はのきなみ固着による動作不良を起こしているものが多いです。CDプレーヤーのトレイ開閉不良とか。ピンチローラーにヒビが入っていますが、もう部品がありませんので、仕方なくこのままです。何か他機種でローラー部分が流用できるものをいずれ探してみようと思います。


部品のグリス固着を丁寧にふき取りながらバラしていきます。モーターのコイル部分を取るとフライホイールが見えてきます。


アイドラーモーターです。左側のプーリーは再生用のアイドラーに繋がっています。このベルトの代替として同じソニーのTC-KA7ESのモードベルトを取り寄せてみたのですが、残念ながら太くて短く使えませんでした。付いていたベルトはまだ使えそうだったのでこのまま使うことにします。


グリスをふき取りながらヘッドプレートを外します。細かいローラーなどのパーツが多いので無くさないように気を付けながら作業を進めます。ヘッドプレートは裏側からEリングで止められていますので、裏返して作業しているうちに細かい部品がどこかへ行ってしまったなんて事が無いように。


この機体のヘッド摩耗はまだ許容範囲の様でした。大切に使えばまだ持ってくれそうです。


ベルト類を外した所です。フライホイールを抜くときはキャプスタンの軸部分にオイルシール(ワッシャ)が入っていますので無くさないようにしましょう。


このメカは初めてバラすので、良く構造や部品の取り付け方を観察しながら慎重にバラしていきます。昔だと図をメモ書きしながらやっていたんでしょうが、今はデジカメという便利なものがあるので、写真を撮りながら進めていけるので心強いです。すでにここまででグリス固着をふき取るのに疲れるほど固着が激しかったです。左側はリール・アイドラー部です。


リール・アイドラ部を前から見たところです。ネジ3本を取りバラします。


早送り・巻き戻し用アイドラー(中央)と再生用アイドラー(右側)が見えました。このアイドラーを支点で固定しているピンが完全にグリス固着を起こしており、全く動かない上に外れません。これでは確かに動作するはずがありません。仕方が無いのでマイナスドライバーでテコの様にしてピンを外しましたが、今度はこのダイキャスト製のアームから抜けてくれません。最後の手段で、プライヤーでピンとアームを挟み、ゆっくりと押し出せるだけ押し出し、出た部分をペンチで挟んでむりやり引き抜きました。可動部分なのでピンにキズを入れたくはなかったのですが、そうでもしないと抜けないほどひどかったです。


抜けたピンとアームの支点をグリスアップし、元に戻しました。今までのが何だったんだというほどアームの動きがスムーズになりました。各アイドラーのゴムもかなり摩耗していましたが、部品は無いので、とりあえす軽くヤスリがけして、ゴム用アルコールで清掃しました。


ちなみにアイドラーを抜いた後です。穴の部分まで固着していたのがわかるかと思います。


新しくグリスアップしながら逆手順で組み立てていきます。ちなみにグリスは田宮模型のラジコン用セラミックグリスを使いました。グリス自体の質がいいのはもちろんですが、あまり量を使わないので少量で売られているこのグリスを愛用しています。


一応組みあがりました。コンパクトに良くまとまっているメカだと思います。各所にアルミダイキャストが使われておりお金もかかっています。


メカ後ろ側です。キャプスタンベルトは伸びていたので今回TC-KA7ESのものを使いました。オリジナルと比べると若干細い(約2/3の太さ)ですが使えなくは無いです。

この状態で動作させてみました。すると早送り・巻き戻しはするのですが、再生にするとリールも回らずテープも送られず2~3秒で止まってしまいます。良く見てみるとピンチローラーがすんでのところで上がりきっていません。何度か組み立て直しをしてみましたが、状況は同じ。あと0.3ミリ程ピンチローラーが上がればキャプスタンに届くのですが・・・。


何度組み直しても同じ状況なので仮対策ではありますが、ピンチローラー側に細工をすることにしました。ピンチローラーを押し上げるスライドプレート側の軸に熱収縮チューブを3枚重ねで取り付け、軸厚を確保しました。これでうまくいけばピンチローラーがキャプスタンに届くはずです。


バラック(仮り組立て)の状態で動作確認します。やったね!。なんとか動きました。心配していたアイドラーのスリップやテープ走行の乱れもなく安定して動いています。動作したついでに各スイッチ類等をチェック。壊れている機能は無いようです。


とりあえず動作するようになりましたが、まだ仮対策の状態です。しかしながら視聴してみますと、うちのメインデッキであるアイワXK-009程のワイドレンジ感は無いものの、低域から高域まで気持ちよく出ており、原音を意識しながらも明るくパンチのある音だと感じました。さすが名機の誉れ高い機種です。


とりあえず音が出せる所までは行きましたが、ピンチローラーの仮対策が気になります。熱収縮チューブがそんなに長く持つはずも無いので根本的対策が必要です。音は非常に気に入ったので次回もう一度チャレンジしてみようと思います。

(2005年5月 記)

(後編に続く)


後編はまた後ほどアップします。

「アンヌ隊員」ことひし美ゆり子さんに逢ってきた【ウルトラセブン】

一昨年の7月の事ですのでかなり前のことになりますが、「ウルトラセブン」の「アンヌ隊員」ことひし美ゆり子さんにお会いしてきました。

私の世代的にはウルトラシリーズというと1971年の「帰ってきたウルトラマン」がリアルタイムで、ウルトラセブンの本放送(1967年~68年)の頃はおそらく見ていたんでしょうがまだ小さかったので記憶に無く、覚えているのは本放送後1970年頃までに頻繁に行われていた再放送の方です。

「ウルトラセブン」は前番組の「ウルトラマン」より若干上の年齢層を意識しており、子供番組でありながらその独特なハードSFに通ずる世界観は現在でも高い人気を誇っています。

ウルトラシリーズに出てくる怪獣や異星人と戦う特殊チームの設定やデザインもこれまたあの時代に於いては十分未来を感じさせるカッコイイもので、その隊員の中には必ず紅一点と言える女性隊員が1人(もしくは2人)出てきます。

中でも「ウルトラセブン」でひし美ゆり子さんが演じた「ウルトラ警備隊」の「アンヌ隊員」は別格で21世紀の今でも歴代女性隊員の人気投票をやると必ず1位もしくは上位になるほどの人気です。もっとも当のご本人はつい10数年前まで当時少年だった人たちに今でもそんなに人気があるともつゆ知らず、ごく普通の主婦として暮らしておられた訳ですが。


で、幼少の頃から特撮モノが大好きだった私もご多分に漏れずひそかにファンだったのですが、むしろ決定的にこの方のファンになったのは、「ウルトラセブン」の後の「お色気女優」的な仕事をされていた時期でした。「週刊プレイボーイ」に「変身!アンヌ隊員」のコピーとともに掲載されたヌードグラビアを見てから完全に憧れてしまいまして、私が小学校の時に東映の成人映画に出られた時なんかはどうしても観たくて屋根伝いに映画館に忍び込んで観たくらいでしたから、まぁませたガキだったなぁといえばそれまでですが(笑)。(ちなみに「好色元禄(秘)物語」という映画。成人映画なので確かに裸のシーンもありますが良い映画ですよ)

特撮ファンであり古いB級日本映画のファンでもある私にとってはそれ以来変わらず永遠の憧れの女優さんの一人なのです。もうすでに還暦を過ぎておられますが、今でも年齢を感じさせずお綺麗な方です。

私の場合、山口での学生時代も、社会人になって東京に出てからも、Uターンで山口に戻ってきてからも、身近には同好の士がおりませんで、いわばひとりでこつこつ特撮ファン活動をやっていた「スタンドアローン」なファンであったわけですが、パソコン通信の時代になって少しずつ離れたところに同じ趣味の知り合いが増えていきました。特撮ファンの世界というのは意外に狭いもので真面目にこつこつファン活動やってると声かけてくれる人も結構いて、だんだんとその輪が広がっていきました。

そうこうしてると「こいつは常識的に振る舞えるある程度信用できるヤツだろう」と認められれば仲間内のオフ会などに呼ばれるようになります。行き過ぎた「まにあな人たち」の中には結構「イッちゃってる危ない人」も多いのです。(アニメファンなんかにも多いですよね)

そして1997年のある日、ひし美さんを交えての仲間内でのオフ会に誘われたのです。当時はひし美さんは全く表舞台には出ておられませんでしたので、まさか直接お会い出来る機会が来るとは到底思ってもおらず、とても楽しみに参加したのを覚えています。

素顔のひし美さんはおしとやかで聡明なアンヌ隊員とは違って姉御肌の陽気な気配りのやさしい女性でした。会場はひし美さんの旦那さんが経営されている台湾料理の店「台北飯店」(調布店では無く今は無くなってしまった三鷹店)でしたが、旦那さんの出身地と同じ山口県から来たこともあってか、はたまた私がひし美さんのウルトラセブン以外の出演作も多くチェックして観ていたからなのか初対面ながら話が弾みすっかり打ち解けてしまいました。

その後いくつかのイベントに参加したりしているうちにすっかり意気投合して仲良くなり、それ以来お付き合いが続いています。でもずっと「憧れの女優さん」であるスタンスは私の中で変わりません。

その後、私は山口県在住ですからそうそう直接お会いする機会は無かったのですが、2010年の7月、東京に行く機会が出来たのをきっかけに東京在住の当時の仲間連中数人とひし美さんに会いに行く計画を立て実行に移しました。場所は調布にあるひし美さんのお店「アジアン・タイペイ」。実に11年ぶりの再会です。(その間もネット上他での交流は続いていました。全くもってファン冥利に尽きます…)



この間にひし美さんは「公式HP」「ブログ」「ツイッター」ととても同世代の女優さんでは考えられないほどネットを自由に使いこなされるようになっており(HPはファンの管理ですが、ツイッターとブログは自力で試行錯誤しながら始められました。ちなみにMac使いです)。多分現在ではウルトラシリーズに出演した俳優さんの中で最もネット上でファンとの交流を活発にされている方だと思います。

この日は久しぶりにお会いするにも関わらずあの頃と同じようにざっくばらんに応対していただき、とても楽しい会となりました。(この日は私の高校時代の友人が隠れアンヌファンだったことが判ったので二人して山口から会いに行きました)


そして1年数ヶ月が過ぎ、ひし美さんから「今度「牙狼」(テレビ東京系)の劇場舞台挨拶で初めて博多に行くんだけど」と連絡がありました。私がこの機会を逃すはずはありません。即答で「見に行きます」と答えて当日出かけることにしました。

2011年10月22日(土)、博多の中州大洋劇場で舞台挨拶がありました。これは撮影できませんが、「牙狼」の公式HPに当日の写真が載ってますのでリンクを張っておきます。(こちら)ひし美さんを久しぶりに生で見れたのも嬉しかったですが、特撮ファンとしては雨宮慶太監督も見れたのが嬉しかったです。(お二人はこの日TVQ九州の番組「チラチラパンチ」の取材も受けられたようです。Youtubeにアップされてます(こちら))

翌日もイベントがあったのでこの日は博多に宿泊しようとしたのですが、なぜだかどこのビジネス・カプセルホテルも全く空きが無かったので天神のネットカフェで雑魚寝をしました。

余談ですけど、舞台挨拶の前に博多駅前のナムコのゲーセンで「アイドルマスター」のキャンペーンをやってるという情報も掴んでいたのでついでにそっちにも行ってゲットした戦利品を眺めながら眠りにつきました(笑)。アイマスとくれば黙ってられない私です。



ネットカフェで戦利品にまみれて寝るのはなかなかの至福の時間であります(笑)


本題からそれちゃいましたけど、翌23日(日)は天神中央公園で地元のニューハーフタレントの「和央ゆうか」さんとトークショー。ひし美さんが着てるのはウルトラ警備隊のユニフォームを模したサイクルジャージ。わざわざ持参されたそうでそのサービス精神に頭が下がります。その後は和央ゆうかさんのお店(特撮&アニソンバー)に移って更にディープなトークショーとなりました。

今回は個人的にお話出来る機会はありませんでしたが、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。今年はウルトラセブン45周年ですので、いろんなイベントが企画されていると思います。またどこかでお会い出来るといいなぁと思いつつ、参加出来るイベントには積極的に参加しようと思っています。

「アンヌ隊員」だけでなく「女優・ひし美ゆり子」の足跡は昨年筑摩書房から出版された「万華鏡の女」(ひし美さんと映画評論家・樋口尚文さんとの共著)に詳しいです。興味のある方はぜひお読みになってみてください。

余談ですがこの本の中にアニメ監督の押井 守さんの実写映画に出演依頼が来て周囲に相談したら「ぜひ出るべきですよ」と言われオファーを受けたとのくだりがありますが、その時の相談相手の中で「絶対に出るべきです!」とものすごく強く勧めたうちの1人が私です。押井監督、感謝してよネ(笑)。ちなみに「どんな映画撮る人なの?」と聞かれて「ひし美さんが観たら5分で眠くなる映画です」って答えたのも私ですが…(爆)

もしタイムマシンがあるのなら、あの頃山口の片田舎でウルトラセブンを観ていた当時の自分に教えてあげたいですね。「いつか大きくなったらこの人に会える日が来るよ」って。

「周南萌えサミット」「宇部まつり」「下関海響マラソン」に行って来た。

 すっかりご無沙汰しております。しばらくぶりでございます。

 昨年末からずっと国家試験他の勉強とか趣味などネット活動以外の事に時間を割いておりました。気がついたら去年まで山口県の地デジ大使を務めた方々はTYSの佐藤けいアナを除いてみんな山口県からいなくなっちゃいまして、寂しさを感じるとともに月日の経つのは早いなぁと(元YABの山田香菜子アナは東京に行ってジョイスタッフに所属、元NHK山口の牛田茉友アナはNHK京都に転勤。脇田美代アナは以前書いたとおり)。

 サボってた間にもちょこちょこいろんな所には行ってまして、今回は去年から書き損ねてた出来事をまとめて書いてしまおうと思います。


 去年の10月29日(土)には周南市で行われた「周南萌えサミット2011」へ行って来ました。要はアニメ系のイベントで町おこし+文化活動として盛り上げようみたいな趣旨で行われた催しです。周南市はエヴァンゲリオンのキャラクターデザインでおなじみの貞本義行さんの出身地です。他にも周南市と言えばミンゴスこと声優の今井麻美さん(アイドルマスターの如月千早役など)の出身地でもありますね。

 今回の私のお目当てはゲストのダチャーンこと宇部市出身の声優、原田ひとみさんのミニステージ&サイン会です。原田ひとみさんと言えばアニメの「バカテス」こと「バカとテストと召喚獣」の姫路瑞希役なんかが有名ですが、私の場合はXBOX360のゲーム「ドリームクラブ」のるい先生役のイメージが強いです。
 今回は「Once」のCDシングルを事前に買った人は持参すればサインしますと言う事で、私は以前に買って持っていたのですが、当日の販売は無いとのことでしたので「当日通りがかって知った人でサイン欲しい人もいるだろうから当日物販やった方が良くないですか?」と主催者のツイッターアカウントにリプライしていたら無事当日物販とあいなったみたいでした。そしたらサイン会を待たずに早々に完売しちゃったみたいでした。だって原田ひとみだよ、こういう催しの参加者にならそのくらいの人気当然ありますって。


 そんな訳でこの行列です。私がサインもらった後で撮った写真でこの状態。そりゃこんな田舎に現役バリバリの若手人気女性声優さんが来ればこうなりますわね。ちなみにステージもサイン会も当然ですが撮影禁止なのであしからず。このついたての向こうでサインが行われています。余談ですがステージの司会は地元ではおなじみ、フリーアナの「原田かおり」さんでした。思わぬ原田つながりですが、この人気ぶりには司会しながらびっくりされてたみたいでした。


 なかなか地方でこういう機会はそう無いので結構遠方から来られてる人も多く、中には「痛車」に乗って来られてる方もおられました。これは「ましろ色シンフォニー」ですね。側面にはでっかく「乾紗凪」ちゃん。オーナーさんの推しキャラでしょうね。(オーナーさんには許可を取って撮影しました)。


 こちらは「ドリームクラブ」。オーナーさんが結構快活な好青年でしばらくお話ししたのですがやはり「るい先生」こと原田ひとみさんに直に会える機会は地方ではそう無いからということで九州某県から長時間運転して来られたそうです。

 他には展示の「痛車」も何台かありました。





 こちらは「何考えてるんだか…」と何かと物議を醸しつつもすっかりその方面で有名になってしまった「徳山競艇」の公式キャラクターの痛車他の展示。


 「初音ミク」の「痛自転車」ちょっとポールの位置が悪くて上手く撮れなかった…。


 こちらは「東方Project」のゲームキャラ「レミリア・スカーレット」ですね。東方Projectはあんまり詳しくはよく知らないけど。



 うっう-。アニメ・ゲームでおなじみ「アイドルマスター」から「高槻やよい」です。ナンバープレートでも遊んでますね。ちゃんと助手席にもやよいが乗ってます。

 こちらも「ましろ色シンフォニー」から「アンジェリーナ・菜夏・シーウェル」。


 「東方Project」のゲーム「東方妖々夢」から「妖夢」の決めせりふですね。「斬れぬものなどあんまり無い!」



 今回のイベントの公式広報車。それなりに気合い入ってますが、このネーミング(周南(まわりみなみ)ちゃん,下松(くだりまつ)ちゃん)のセンスにはついて行けないです。申し訳ない。

 まぁまぁそりゃ費用も人出も段違いの都会のイベントと比べたら見劣りするのは当たり前なので、結構ネットにはバカにした風な感想も上がっていたのですが、この田舎でこれだけやったのは素直に褒めていいんじゃないかなと思います。でも継続していかなきゃ意味が無いんだから来年以降期待してます。いつか貞本さんとか庵野監督(宇部市出身)にも参加してもらえるくらいのイベントに成長することを期待してます。



 11月5・6日は今年も「宇部まつり」に行って来ました。今年の目玉は5日の前夜祭に「鈴木亜美」のステージ,6日の本祭が「U字工事」のステージ,そして本物の「東京ディズニーリゾートスペシャルパレード」でした。

5日のお昼のオープニングから行っていたのですが、あいにくの雨模様でお客さんが少ない。でもそのおかげで13時からのTYSテレビ山口の宇部祭りの生放送告知番組があったのですが、これにも鈴木亜美がちらっと出てきたのでほぼ最前列で余裕で観ることが出来ました。「鈴木あみ」時代の全盛期は過ぎてますが、やはり相当なオーラはありますね。


5日のステージ司会はほぼ一日中「週末ちぐまや家族」の出演者の皆さんでした。


夜の鈴木亜美のステージ直前はこの人出。「鈴木あみ」時代の曲も結構歌ってくれてなかなか良かった。ずっと今にも雨が降りそうな天気だったのですが、ステージ中は雨も降らず、終わったとたんに強い雨が降ってきました。さすが芸能人、「持って」ますねぇ。(ステージは当然ながら撮影禁止です)


翌6日はまず「下関海響マラソン」に行って来ました。フルマラソンのスタートと短距離の部を撮影&観戦するためです。



この日も天気が悪かったのですが無事目的は果たせました。競技写真を撮って、帰りに実況のKRYの高橋裕アナウンサーがおられたので挨拶して少しお話しして帰りました。

その後は再び宇部まつりへ。


もうすぐディズニーパレード。宇部にこんなに人がいるの初めて見ました。今年はディズニー効果もあって過去最高の人出だったそうです。心配なお天気もなんとか降らずにもっていました。




そりゃあね、本家本元のパレードに比べれば規模は小さいけど正真正銘本物だからね。良く審査通って呼べたと思うよ。普段ディズニーランドなんかに行けない子供達は喜んだんじゃないかなぁ。ちなみにこのパレードやってる間は東京ディズニーリゾートにミッキーは一切出演していません。この辺徹底してるよね。

この日の司会はTYSテレビ山口の横溝洋一郎アナウンサーと関谷名加アナウンサー。

U字工事のステージ直前。こちらもかなりの人出。ある程度いい場所を確保するために一つ前の「スイートプリキュアショー」まで観てしまったけど。それはそれで面白かった(笑)。ちなみにU字工事の場合はステージ中に大粒の雨が降り出してしまいました。さすがに鈴木亜美に匹敵するものは持ってなかったかぁ、U字工事は。

まぁそんなこんなで月日の経つのは早いもので今年も残すところ11ヶ月を切ってしまいましたが、今年もぼちぼち更新致しますのでよろしくお願い致します。

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山口県在住。ローカルなネタを含めて
何でもアリで書いていきたいと思います。

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