【Voyage MPD】激安で高音質なPCオーディオ環境を構築する(その6)

【第6回】激安・高音質なデジタルアンプを作ってみる。


さて、Voyage MPDを中心として「激安で高音質なPCオーディオ環境を構築する」と言う事で何回か連載みたいにしてやってきましたが、結構読んでいただいたようで嬉しく思っております。このブログの場合あくまで「へぇ、こんなものがあるんだ」って思って貰えるように紹介というか、興味を持たれた方がもっと詳しく調べるためのとっかかり的な位置づけで書いておりますので、あまり詳しく事細かには書いておりませんが、読んでVoyage MPDの導入に挑戦してみようと思われた方がいらっしゃいましたらこれほど嬉しい事はありません。

何人かの方から拍手コメントをいただきまして、非常に励みになりました。拍手コメントは通常のブログコメントと違い、管理者の私だけしか読めない非公開となっておりますので、コメントにお返事を返せないのが心苦しいのですが、ありがとうございました。

さて、Control 1(スピーカー)、Voyage MPD(音楽サーバープレーヤー)、LXU-OT2(USB-DAC)と来ましたので最後はデジタルアンプで締めようと思います。

「激安」が今回のコンセプトとなりますと、当然選択肢としては「自作」という事になります。ただ、最近は一から回路図引いての自作となりますと、好みの物が作れる反面決して安くは作れないので、現実的なところで「激安自作キットの組み立て」で行ってみようと思います。


ここ最近自作キットの世界で圧倒的な支持を受けているショップがあります。

「NFJ」(ノース・フラット・ジャパン)というショップですが、こちらの会社が出されているキットが非常に価格が安く、品質管理もしっかりしていてまた音質も良いと言う事で非常に評判が良いです。

このショップは販売形態が独特で、商品の販売告知や各種案内は公式ブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/nfj_2009で随時行われ、実際の販売はYahooオークションストアでの販売となります。毎回すごい人気であっという間に売り切れてしまうため、入手しようと思ったら公式ブログのチェックは欠かせません。

ただ、ここのキットは全くの電子工作初心者の方には奨められません。なぜなら一切の組み立て説明書や回路図は付属していないからです。組み立てについては基板上のシルク印刷と公式ブログに掲載されている写真と説明が全てになります。組み立てのサポートは公式にはありませんが、ユーザー同士の情報交換&相互補助の目的でNFJユーザー掲示板http://www.nfjapan.com/qhm/index.php?bbsが用意されていますので他のユーザー有志の方から教えを請う事は出来ますが、当然ながらあまりに初歩的な事までは質問できませんので(例:ハンダ付けってどうやってやるんですか?とか)ある程度キット製作に慣れた方にオススメします。

今回はここのTA2020-20というデジタルアンプICを採用したキット(NFJ TA2020アンプキットpart4最終版)を組み立てました。

なんと必要なパーツが全て同梱されて980円!という激安価格です。



キット一式です。これで980円は安すぎます。

このTA2020というデジタルアンプICはアメリカのトライパスというメーカーが作ったデジタルアンプで、元々はいろんな機器への組み込み用として開発されたものです。そのためカーオーディオとかパチンコ台とか音声を出力するいろんな機器に組み込まれて使用され、かなりの数が売れた筈なのですが、残念ながらこのトライパスという会社は数年前倒産してしまいました。

しかしながらこのTA2020というICの音質の良さがマニアの間で非常に話題となり(何でもある雑誌のブラインドテストで100万円のアンプに勝ったとか)、ここ数年このTA2020を使用したデジタルアンプの完成品やキットが大変な人気となりました。特に中国製のデジタルアンプの完成品はその音質と価格の異常なまでの安さで大人気です(品質的にはちょっと不安も有りますが…)。でも製造元のトライパスが倒産してるのにICの入手はどうやって?って事なのですが、これ実は廃棄処分された機器から剥がして中古部品として大量に流通してるんですね。(ごく少量はまだ市場在庫としての新品も流通しているようですが)。このキットもその中古ICが使われていますが、NFJさんの方でテストは行っているそうです。


組み立ては特に悩むところも無くサクサクと進めていけます。ただ私は手に障害があるので手が震えてない一瞬を狙ってハンダ付けしなきゃいけないので時間がかかるんですよね。


これが心臓部のデジタルアンプIC「トライパスTA2020-20」です。中古なので足がゆがんでるのが愛嬌ですが。デジタルアンプは非常に効率が良く、省電力・低発熱が特徴です。


組み立て完了です。このキットは基本的にTA2020のメーカーデータシートに載ってるリファレンスの回路とほぼ同じ設計なのですが、今回は基本キット(980円)に加えてオプションの5V独立給電キット(50円)を組み込んでいます。これは5V給電をTA2020ICの30番ピンからでは無く独立した三端子レギュレーターから給電するオプションで組み込む際に基板裏の配線パターンを一カ所カッターナイフ等でカットする必要があります。ちょっとしたオプションパーツですが音質改善には結構効果があるそうです。

電源はDC12Vなのですが、とりあえず手持ちがジャンクで入手したスイッチング電源しか無かったのでこれを使いました。デジタルアンプもやはり電源は大事で拘る人は別途トランス電源を用意する人も多いのですが、私としてはデジタルアンプは気軽に使いたいのでスイッチング電源でも良しとします。ただ、良質なスイッチング電源を使いたいじゃ無いですか。ですので後日これを手に入れてきました。


これ、「ニンテンドー・ゲームキューブ」のACアダプターです。ジャンク屋さんに行けば山ほど置いてあると思います。12V,3.25Aでこういう用途には持って来いです。入手価格なんと210円!。なんでこのアダプターかというと、中を開けてみると、めちゃくちゃ造りが良く部品も非常に高品質な物が使われていて一見してコストが掛かっているのが判ります。おもちゃに使う物なのにさすがの任天堂クオリティ!。多分気軽に手に入る12VのスイッチングACアダプターとしては価格に対して最高品質だと思います。ただしDC側はゲーム機用の専用コネクターが付いてますので、汎用のDCプラグに付け替える手間があります。また、このアダプターには前期型と後期型がありまして、前期は日本製,後期は中国製です。中国製でも任天堂が管理しているだけあって品質は申し分ないのですが、やはり日本製が人気です。この辺はジャンク屋さんもよくわかっていて値付けは日本製の方が高いです(笑)。


組み上がったら組み立て間違いが無いか良くチェックして電源を繋ぎ、スピーカー端子からのDCオフセット漏れを調べ、0Vに近くなるように調整します。


そして仮配線をして、ジャンクのスピーカーを繋いで(いきなり本チャンのスピーカー繋いで万一ダメージ与えたらショックで立ち直れませんので)音出しの確認をします。無事音が出ました。

そしてケースに入れるのですが、今回はこちらのサイトさんが100円ショップのケースを非常に良い感じで利用されてましたのでそっくり倣わさせていただきました。

TYO.STDのおきらく写真生活 http://tyostd.exblog.jp/18486915/


セリアで同じ100円ケースを買ってきました。元々は洗面所などで歯間ブラシなんかを入れておくケースみたいです。


ケースに収めてボリュームツマミを付けるとなかなか良い感じになりました。本来なら3端子レギュレーターにはヒートシンクを付けるのが当たり前ですが、数時間使用してもほとんど熱くならないので特に何もしてません。夏になるとどうかわからないですが、必要なら銅板使ってケースに穴を開けて放熱出来るようにしようと思います。


裏面です。キットに付いてきたNFJさんのステッカーを貼りました。


フロントはボリュームだけでシンプルにしました。基板は10mmスペーサーで3点支持です。


リアは音声入力、DCジャック、電源スイッチ、そしてスピーカー端子はミニバナナプラグ仕様にしました。このあたりは追加部品でパーツ屋さんで買ったものです。


ご覧の通り非常にコンパクトで場所も取りません。20W+20W出力のアンプとしては申し分ないです。


仮セッティングしてエージング中です。非常にクリアでハイスピード系のデジタルアンプならではの音質です。なかなか良い感じ。



今回は注文ついでに同じNFJさんが出しているこれまたトライパスのTA2024というICを使ったキットも同時に購入して組み立てました。聞き比べて遊ぼうという魂胆です。安いしね(1,280円)。


キット内容はこんな感じ。ただ、このキットはシルク印刷が間違っているなどいくつか注意点があるのでその旨注意書きが付いています。生産が中国なのでNFJさんが目を配っていたにもかかわらずこういう結果になったそうでこの辺の顛末はNFJ公式ブログに書かれていてなかなか面白いです。


TA2024はフラットパッケージでハンダ付けしにくいのでこのキットではすでに実装済みです。当然これもトライパス社はもうありませんので中古ICです。


特に難しい所も無いのでサクサクと組み立てていきます。


完成してDCオフセットの調整後、やはりジャンクスピーカーに接続して音出しチェックです。こちらも特に問題なく鳴りました。

こちらのキットもケースは上記サイト様のアイデアに倣わせていただきました。


セリアの100円ケースです。ペンスタンドですね。


このキットはDCジャック、スピーカー端子、音声入力端子がもう基板に実装してありますので、ペンスタンドの開口部を利用して加工しました。こちらもなかなか良い感じ。


今回組み立てたアンプ2台。それぞれの音質の違いをこの価格で楽しめるのも格安キットならではです。(TA2024の方はスピーカー用のミニバナナ端子だけ追加しました)


今回の「激安で高音質なPCオーディオ環境を構築する」。一通り完成致しました。かかった費用をまとめてみます。ただし、私が個人的に拘って特別やらなくても良い変更点は含めず計算しました(コンパクトフラッシュ換装、メモリ増設、LXU-OT2改造、雑誌付録の高級USBケーブル)。またスピーカーは以前の記事でジャンク修理したJBL Control 1を使用し、NASは元々手持ちがありますので計算には含めておりません。

①Voyage MPD導入用パソコン(t5720)3,000円

②Voyage MPD導入費用、PC・スマホへのMPDクライアント導入費用 0円

③USB-DAC(LXU-OT2)2,900円(雑誌・ケース込み)

④デジタルアンプ(TA2020キット)+プラグ・ジャック・スイッチ・ケース、ACアダプター 980円+約1,200円

ということで合計8,080円となりました。

いかがでしょうか?。この値段でサーバーPC、USB-DAC、デジタルアンプが揃ったということで及第点はいただけますでしょうか?。

音質につきましては評価に個人差がありますので導入された方の判断におまかせしますが、十分価格に見合っただけの音質であるのは保証致します。あとは好みの問題、ということでよろしくです。


我が家ももう少しセッティングを考えなきゃあんまり偉そうなこと言えませんですな(笑)。

【Voyage MPD】激安で高音質なPCオーディオ環境を構築する(その5)

【第5回】雑誌付録のUSB-DACをプチ改造して好みの音にしよう


2012年の年末の事ですが、音楽之友社から発行されている月刊誌「Stereo」の2013年1月号の付録にLUXMAN監修のUSB-DAC「LXU-OT2」が付きました。

十分まともに使えるUSB-DACがなんと雑誌の付録に付く時代になったんですね。しかも本誌と合わせて定価2,800円という安さ。「stereo」は通常1,000円くらいなので、付録のDACは実質1,800円位ということになりますのでコスト的にはあくまで付録レベルではあるのですが、フタを開けてみるとどうしてなかなか立派なモノでした。


こんな感じで基板1枚と金属で出来た足、その他ご丁寧にUSBケーブル(金メッキ!でちゃんとLUXMANのロゴが入っている)まで付いているので即使用することが出来ます。


組み立てると(といっても足とホコリよけカバーを付けるだけ)こんな感じになります。付録とは思えないですね。

とりあえずWindowsパソコンに繋いでみるとなかなか良い音です。コストを考えると申し分ない音。伊達に「LUXMAN監修」と銘打っていませんね。

今回のこの「LXU-OT2」、実は個体によって「ピー」という高周波ノイズが出るものがあるらしくて、発売直後からネット上などで騒ぎになっていたのですが、私が買った物は(改造することも含めて3台買ったのですが)3台とも全くノイズは出ませんでした。当たりを引いたと言う事なんでしょうか。

今回、「激安で高音質なPCオーディオ環境を構築する」って事なので、この格安DACを使用しない手はありません。この「LXU-OT2」もDACチップは「PCM2704]なので、「Voyage MPD」用に使用することにしました。PCM2704だからハイレゾ音源には対応してないけどね(聴けなくは無い)。

とはいえ、やはりコスト面で妥協している部分もあるようなので、多少手を入れることにしました。特に見たこと無いメーカーの電解コンデンサーが使われてるのが気になりまして、最低限カップリングに使われてるモノくらいはオーディオ用に交換したいと思いました。あとはヘッドホン出力に直列に入っている抵抗も交換することにしました。

また、この「LXU-OT2」はオペアンプがソケット式になっており、簡単に交換できるようになっているところが嬉しいところです。となるとやはりオペアンプも交換して自分好みの音にしたいと思います。オペアンプ交換は面白いほど音が変わりますので。


ということで交換したコンデンサーと抵抗です。ライン側とヘッドホン側のカップリング8個のコンデンサーを交換しました。本当は全てのコンデンサーを交換したいのですが、あまりお金かけても「激安」コンセプトから外れてしまいますので…。(ちなみに「Stereo」本誌には改造ポイントや回路図が掲載されてます)


コンデンサーは個人的好みでニチコンの無極性タイプ「MUSE・ES」にしました。たいていの人はMUSEならKZを使うんでしょうが、ESの音好きなんですよね。抵抗は使用するヘッドホンを考慮してDALEのオーディオ用金属皮膜抵抗の10Ωにしました。


変更後です。ケースに入れることを考えて基板表面に実装したかったので浮いてるコンデンサーは熱収縮チューブで足を絶縁して少し浮かして取り付けました。音はこもった感じが無くなり特に中高音方面にに抜けがよくなりました。低音もしっかり出ています。


オペアンプは手持ちのモノをいろいろ試して、結果的にヘッドホン側にバーブラウンの「OPA2134PA」,ライン側にJRCの「MUSES8920D」に落ち着きました。(写真とは違ってますが)。MUSE02とか使ってもいいのですが、1個3,000円もするオペアンプを使ったんじゃあ「激安」コンセプトから外れてしまいますので、基本的に「ワンコイン(500円)で買えるオペアンプ」でチョイスしました。


さて、ケースはどうしようと思ったのですが、ちょうどこちらのブログの方が100円ショップのケースを良さげに使ってらしたので、そっくり倣うことにしました。

手作りのオーディオライフ http://audiolife.sblo.jp/article/60983536.html


ダイソーには置いて無くてセリアにありました。


ホントにピッタリサイズです。取り付けは10mmのスペーサーを使用しました。


透明カバーに適当にケガキ線を入れてこれから加工ですが、このケース、薄めのスチロール素材なので非常に割れやすく加工しにくいです。


そこでこんな道具を使います。グットから発売されてます「ホットナイフ」です。はんだごての先がナイフになってると思って貰えば良いのですが、熱を加えながら切るのでこういった加工には持って来いです。もっとも加工中は部屋の換気に気をつけないと溶けた樹脂のイヤなにおいが充満してしまいますが(^^;


ボリュームツマミをアルミ製の物に替えてケースに収めるとなかなか良い感じに仕上がりました。


ところで、オーディオの場合、良く言われるのが「ケーブルで音が変わる」という事なのですが、私自身は大した耳な訳でも無いので、よっぽど変なノイズがバリバリに乗る安ケーブルと高級ケーブルの差なんかはさすがに判りますが、ある程度の品質のケーブル使ってればもうそれでいいという考えです。ただそれもアナログのラインケーブルとかなら話はわかりますが、USBやLAN等のデジタルケーブルでもまことしやかにケーブルで音が変わると言われてましてさすがにそこまでくると「ホントかいな」とか思うわけですが(こういう所がオーディオはオカルトだ、宗教だと言われる所以なのですが)、それならこの際なので確かめてみるか、と言う事で高級USBケーブルを使ってみることにしました。え?「激安」は?…ご安心下さい。貧乏人の私が普通にそんな何万円もする高級ケーブル、買える訳ないじゃないですか(笑)。そんな訳でこんな手を使いました。


(株)ステレオサウンドから発行されている雑誌「HiVi」。この雑誌の最近の号の中には高級USBケーブルのお試し版(20cm足らずの試供品って感じの物)が付録で付いている号があります。今回はこれの2013年1月号を入手しました。


この号にはエイム電子の高級USBケーブルが付録として付いてなんと1,980円です。ご覧の通り短くて取り回しもままならないのですが、貧乏人としてはお試しなんかで使いません。思いっきり実用として使わせていただきますよ。短けりゃ機器のレイアウト工夫して届くように使えば良いだけですから(笑)。

んで、使ってみた感想なんですが、LXU-OT2付属のケーブルと違いがわからなかったです。ええ、糞耳と言っていただいて結構です。ホントにわからなかったですもん。変わった?気のせい?そんなレベルでした。ただ、このケーブルで繋いでると間違い無く安心感はあるよね。


とりあえず安価なUSB-DACが手に入りました。市販品と違って改造&オペアンプ交換で手軽に音質が変えられるのがこの「LXU-OT2」の良いところです。もう「Stereo」2013年1月号はバックナンバーになってしまいましたけど、まだ本屋さんで注文すれば出版社在庫は有るようですし、まだネット上でも楽天市場などには在庫が有るようですので欲しい方はお早めに入手をオススメします。

さて、次は激安なデジタルアンプを用意して、ひとまずVoyage MPDを含むPCオーディオ環境の完成としたいと思います。それではまた次回に。

【Voyage MPD】激安で高音質なPCオーディオ環境を構築する(その4)

【第4回】スマートフォンでVoyage MPDを操作する。


さて、前回無事にVoyage MPDのインストール、設定は完了されたでしょうか?

実はVoyage MPDには韓国のシンさんと言う方が独自に徹底音質チューニングをした「シンさんヴァージョン」というものが存在してまして、コンパクトフラッシュのブートイメージファイルで配布されています。ネット上でもその音質は評判が良く、またインストールも最低限の設定(ネットワークと音楽ファルダのマウント他一部の設定)だけで完了するので、その話題も取り上げてみようと思い何度か導入にチャレンジしたのですが、私がVoyage MPD用に用意したHPのシンクライアントパソコン、t5720では何度やってもブートはするのですが起動途中で停止してしまい、まともに動かすことが出来ませんでした。

元々このバージョンはVoyage の公式サイトのstoreで販売されている「Voyage MPD Starter Kit」(ALIX3D2という小型パソコンにあらかじめVoyage MPDをインストールしたコンパクトフラッシュを添付した状態で販売されている商品)で動作させることを前提に作られているようでt5720では何かがネックで起動しないんだろうと思われます。今の所は通常のVoyage MPDをインストールした状態で満足しておりますので、しばらくこれから自分なりのチューニングを楽しみたいと思いますが、人が徹底チューニングをしたという音にも非常に興味がありますので、引き続きt5720でなんとか「シンさんヴァージョン」が起動できるよう実験してみたいと思います。成果が出ればまた記事にしたいと思います。

さて、一旦Voyage MPDの導入が完了したらその操作はPCに限らずスマホからも行うことが出来ます。

自分の家に無線LAN(Wifi)環境さえあればスマホにMPDクライアントアプリをインストールし、設定するだけです。

代表的なMPDクライアントアプリとしてはAndroid系ですと「Droid MPD Client」「MPDroid」「BitMPC」等があり、「Google Play store」でダウンロード(無料)出来ます。

iphoneだと「MPod」なんかがあります。

どれも一長一短あるのですが、私のスマホはAndroid(GALAXY S)なので今回は「MPDroid」を使用してみました。


インストール後、「Settings」から「Connection Settings」を選択。「WLAN baced connection」で接続する無線LANを設定する。その後「Default connection settings」を選ぶ。


「Host」で「Voyage MPD」を導入したパソコンのIPアドレスを設定。「Port」は特に変更していなければデフォルトの6600でOK。私の場合「Voyage MPD」の通常ログイン時はパスワード設定していないのでPasswordは特に設定しない。とりあえずこれだけの設定で無事接続できました。


プレイ中の画面。ここで再生に関する操作が行えます。家電のリモコン感覚で操作でき、快適です。


曲目の一覧も非常に見やすく表示されます。一部の日本語は残念ながら文字化けすることもありますが、(特にArtist,アルバム一覧の表示がひどい)その点は日本製のアプリでは無いと言うところでご愛敬でしょうか。操作は非常に直感的に行えるので便利です。

これでWindowsのクライアントPCを立ち上げて操作の度に席を立たなくてもリスニングポジションに座ったままで簡単に操作ができるのでますますメタボ化が進行しそうですが一度使い出すと手放せなくなります。ぜひ一度お試し下さいませ。

【Voyage MPD】激安で高音質なPCオーディオ環境を構築する(その3)

【第3回】t5720にVoyage MPDをインストールする。

それでは実際にt5720にVoyage MPDをインストールしていきたいと思います。

【追記】2013年6月20日にVoyage MPDの0.9.1がリリースされたのを機会に

    t5720へのインストールほぼ全部の手順を記事にしました。

    インストールを考えておられる方は参考にして頂けると嬉しく思います。

    5つの記事に別れており、その1はこちらです。


導入に際してはネット上にノウハウを公開されている先達の方々がたくさんいらっしゃいます。この方達の知恵をお借りするのが最も失敗無く順調な導入が出来るので大いに参考にさせていただきました。私が参考にさせていただいたのは以下のサイト様です。

①PCで音楽

  VoyageMPD のまとめⅠ http://asoyaji.blogspot.jp/2011/03/voyagempd-votagempd.html

  VoyageMPD のまとめⅡ http://asoyaji.blogspot.jp/2011/03/voyagempd.html

  VoyageMPD HDDフォーマットとマウント http://asoyaji.blogspot.jp/2011/04/voyagempdhdd.html

  Voyage MPD のインストール・設定(備忘録、2011.1.22) http://asoyaji.blogspot.jp/2011/01/voyage-mpd-2011122_25.html

②PCオーディオ実験室 http://www.yung.jp/bony/

  Voyage MPDについてのあれこれが詳しく解説されています。

③みみず工房 http://www.symphonic-net.com/kubotayo/index.html

  いろんな設定方法が詳しく解説されています。

これらのサイト様が非常に参考になると思います。詳しく理解&いろいろと設定などを変更したいという場合にはLinuxの知識が多少なりとも不可欠となりますが、有る程度Windows機やMacの知識があってBIOSの設定変更が出来るくらいの方なら注意深くやっていけば必ず成功すると思いますので頑張って下さい。必要と思われるページを印刷しておいて確認しながら作業を進めて下さい。



今回はあくまでも私の環境下に於いてHPのt5720という機種にVoyage MPDをインストールした場合について記載しています。事細かくはとても説明できませんので、基本は上記「PCで音楽」のサイト様の導入手順をもとにそれ以外の部分での覚え書きを記します。

Voyage MPDの本家サイト(http://linux.voyage.hk/voyage-mpd)からVoyage MPDの「Live CD」のデータ(isoファイル)をダウンロードし、CD-Rに焼いておく。

   バージョンは0.9-rc1,0.9-rc2についてはまだ安定して導入できないとの情報があったので、正式バージョンの内一番新しい0.8.5を使用しました。

t5720にモニター,キーボード,USB外付けCDドライブを取り付け、LANケーブルをつなぐ。

   (外付けドライブが無い場合はUSBメモリよりインストールしますが、それについては今回は割愛します。ネット上を探せば情報はあります)

音楽データの入ったNASを用意。(今回は一例として共有フォルダを「share」という名称にして、その中に音楽データを入れています)

USB-DACを用意し、t5720に接続しておく。


今回は手元にあったS.M.S.L社のヘッドホンアンプ付きUSB-DAC内蔵デジタルアンプ「SAD-D1」を使用しました。DACチップはPCM2704なので専用ドライバが無くてもVoyage MPDで認識するはずです。いわゆる中国製の「中華DACデジアン」というやつで実売4,500円前後という安さですが、かなりいい音がします。もっとも品質管理の問題か、結構当たり外れがあるらしいですが、私の場合は当たりでした。

設定に使うWindows PCに「SSHソフト」をインストールしておく。

  インストール後の各種設定はWindows PC側から「SSHソフト」でt5720にLAN経由でアクセスして行います。今回私は使いやすさで定評の「putty」(http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/download.html)を使用しました。(MacでのSSH接続方法もネット上に情報がありますので参考にして下さい。)

t5720を立ち上げ、HPのロゴ画面でF10を押しBIOS画面に入り、必要の無い機能は切る。一番肝心なのは内蔵オーディオを無効にすること。

  内蔵オーディオOFF「Integrated Audio→Disabled」

  システム日付を確認(狂っている場合は一応合わせる)

  ブートデバイスの設定 ファースト→USB

             セカンド→ATA Flash

             サード→network

シリアル・パラレルポート→Disabled

ここで再起動し「LIveCD]をセットしたCDよりブートする。




①この画面が出たら「voyage Linux」を選ぶ。

②「Voyage Login」と出たらroot(初期設定のアカウント)と入力しenterを押す。

③「Password」と出たらvoyage(初期設定のパスワード)と入力しenterを押す。

④「root@voyage~#」が出たらifconfigと入力しenterを押す。

⑤「inet addr:192.168.×.×」の値をメモします。これがこの時点でt5720に割り当てられたIPアドレスです。


①Windows PCでSSHソフト(今回は「putty」を使用)を立ち上げる。


「ホスト名」の所に先程メモしたIPアドレスの数字(192.168.×.×)を入力して「開く」をクリック。

これでt5720とWindows PCが接続されます。以降の設定はWindows PC側から「putty」を使用して行います。


以降は、私がごちゃごちゃ書くより「PCで音楽」サイト様の「Voyage MPDのインストール・設定」(http://asoyaji.blogspot.jp/2011/01/voyage-mpd-2011122_25.html)の「2 Voyageのインストール事前準備(1)」以降に詳細な手順が掲載されていますので基本的にこの手順に沿ってやっていけばインストールは完了します。

コマンド操作となりますので一字一句間違えないように(文字と文字の間に空白の有り無し、iとl、0とoなどの間違いなど)気をつけてゆっくり確実に入力していって下さい。

また、この手順の「3 voyageのインストール事前準備(2)」の所は質問形式になっていますが、質問の聞いてきかたが0.8.5では少し変わっていますのでご注意を。でも画面をよく読みながらやっていけば大丈夫です。

また、viエディタは非常に使いにくいというか、現代のエディタに慣れている方にはイライラする操作性だと思いますが、頑張って操作して下さい。



以下、私の場合の変更点などを記載しておきます。

 t5720はVoyage MPD専用にするのでパーティションは作成していない。

 ①により「Select Target Disk」では「sda1」を選択。

 「Partition and Create Filesystem」では私のt5720はコンパクトフラッシュに換装しているので「1」を選択。

 DHCPで毎回違うIPアドレスが割り当てられると使いにくいのでIPアドレスは固定化した。

(DHCPで割り当てられることがあまり無い末尾200位の数字にしておくと良いかと思います)

 t5720の内蔵オーディオはOFFにしているのでデバイス番号の固定は行っていない。

 NASの共有ディレクトリーは上に書いたように「share」で設定。

 rootのパスワードは一応セキュリティの為変更。

 普段t5720にはキーボード,モニターは接続しない為、電源スイッチで自動ログイン、シャットダウンが出来るように設定。

自動ログイン:一般ユーザーを追加し、パスワードを削除、tty端末2番で自動ログインの為の設定を追加。

みみず工房さんの「Voyage MPDの使い方(4)」http://www.symphonic-net.com/kubotayo/articles/articles004.html#043 に詳しい設定がありますので参考にして下さい。

電源ボタンでシャットダウン:acpiをインストールして定義ファイルを作成。   

apt-get install acpid

vi /etc/acpi/events/power

event=button/power

action=/sbin/shutdown -h now

Windows側MPDクライアントは「Gmone Music Player」をインストールして設定した。


ここまでが無事に終われば「Gmone Music Player」で指示することによって音が出せるはずです。

おそらくWindows等で再生していた音に比べて一枚ベールを剥がしたようなクリアでノイズの無い空間が一段広がったような定位感のある音に驚かれると思います。その音はあくまでもクリアーで高音がどこまでも果てしなく綺麗に伸びて行くような感じです。

音の善し悪しはあくまで好みの問題と切り離せない部分がありますので、気に入る音かどうかと言うのは個人差がありますが、アナログとはまた違った輪郭のはっきりした音には結構驚かれると思います。

導入方法を事細かくまでは書いておりませんので心苦しいですが、ぜひなんとかインストールを頑張ってこのデジタルならではの新境地の音を堪能して頂けるよう願っております。

一つ一つ調べながら確実にステップを踏んでいけば必ず環境構築は出来るはずですので皆様頑張って下さい。

【Voyage MPD】激安で高音質なPCオーディオ環境を構築する(その2)

【第2回】Voyage MPDの導入準備をする。

今回は「Voyage MPD」を導入する前準備として必要なモノを揃えます。なるべく安く導入すると言ってもやはり必要なモノはあります。

その前に「Voyage MPD」でどうやって音楽を聴くのかを説明します。

通常PCで音楽を聴くというと大半の方がこんな環境だと思います。


すみません。Illustratorで綺麗に書こうと思ったんですけど、面倒くさくなっちゃったんで手書きでテキトーに殴り書きしてます。ちょっと恥ずかしいんですが(^^;。

マサーボードが持ってるサウンド機能(オンボードサウンドと呼ばれる)つまりパソコンに付いてるヘッドホン・外部スピーカー端子にヘッドホンやアンプ付きのスピーカーを付けて再生ソフトで再生してる方がほとんどだと思います。これはこれでちゃんと聴けるのですが、パソコンの中というのはノイズ(雑音)の発生源の塊で結構音にノイズが乗って出力されますので高音質とはちょっと言えないと思います。

もしくは少し音に気を配ってる方ですとこんな感じではないでしょうか。


PCに内蔵型のちょっと高級なサウンドカードを付けて聴くというものです。サウンドカードも良いものになりますとかなりノイズ対策にも気を配ってあり、それなりに良い音で聴けます。でも全くノイズの影響を受けないとは言えません。

さらに拘られる方はこういうものを使われてると思います。


パソコンのUSB端子にUSB DAC(USB接続型のデジタル-アナログコンバーター)を付けてヘッドホンもしくはアンプ付きスピーカー等で聴くという方法です。USBから音声をデジタル信号として取り出し、それをUSB DACでアナログ信号に変換します。この方法ですとパソコン本体のノイズ発生源からの影響を受けなくなりますのでかなりな音質改善が見込まれます。

しかしながら、WindowsやMac OSなどのOSは見える部分、見えない部分で稼働中にかなりの処理を同時に行っており、それが音楽再生ソフトに少なからず影響を及ぼします。もちろん、「foobar2000」のような高音質に定評がある再生ソフトもありますが、どうしてもOSが同時に行っている処理より受ける影響から完全には逃れられません。


これに対して「Voyage MPD」ではこのような構成で音楽再生を行います。


普段使ってるWindowsやMacと「Voyage MPD」を導入したパソコンとをLANでつなぎ、WindowsやMacをクライアントPC、「Voyage MPD」導入パソコンをサーバーとします。WindowsやMacは「Voyage MPD」に対して音楽の再生指示のみを行い、再生に特化したOSである「Voyage MPD」を入れたパソコンがNASやUSB HDDに保存した音楽ファイルを再生します。そして「Voyage MPD」パソコンにUSB DACを経由してつないだアンプやスピーカーを通して音を出すというものです。これにより再生はWindowsやMac OSの影響を受けることなく、高音質再生に留意し音楽再生以外の処理をほとんど行わない「Voyage MPD」での再生となりますので高音質が期待できるという訳です。

余談&ちと恥ずかしいんですが、私んちの「Voyage MPD」の稼働環境はこんな感じです。


突っ込みどころはたくさんあるとは思うんですが(笑)、まぁあくまで一例と言うことで。


ここまでの話を含めて最低限用意しなきゃいけないものを以下に示します。

①クライアント用パソコン(普段使ってるPC。WindowsまたはMac)。導入した後はWiFiがあればスマホでもクライアント処理は出来ますが、「Voyage MPD」インストール時には必ずWindowsかMacが1台必要です。また音楽データのリッピング等もWindowsかMacで行います。

②ネットワーク環境(家庭内LAN)。最近はインターネット用にブロードバンド回線を引いていればまずルーターが設置されてると思いますので全くゼロからLANの敷設はしないで済むと思います。

③USB DAC(USB接続型デジタル-アナログコンバータ)。安いものだと3,000円台からピンキリでありますので、自分の好みに合ったものを用意すれば良いと思いますが一つ注意しなければならないことがあります。WindowsやMacで使用する時に「専用のドライバソフト」を入れなければならないUSB DACは「Voyage MPD」で認識できない(使用できない)可能性が高いです。WindowsやMac OSにつないだだけで認識するもの、つまりOS標準装備のドライバで動作するものでしたら多分大丈夫です。が、これも実際にはつないでみるまでわからないところがちょっと機種を選ぶ上で難しいところだと思います。(ちなみに私がやった限りではDACチップにテキサス・インストゥルメンツ社の「PCM2704」を使ったUSB DACはもれなく大丈夫でした。このチップは16bit/48KHzのビットレート・サンプリング周波数までしか対応してないので、最近流行の「ハイレゾ音源(24bit/192KHzなど)」を再生するには役者不足なんですが(再生できなくはない)、うちにはCD音源しかないのでこのチップのDACを使っています。このチップは比較的安価なUSB DACには結構定番として使われています)

あとはお好みのアンプやスピーカーを用意すれば必要なものは一通り揃います。


そうそう肝心の音楽ですが、これはHDD上にリッピングしてデータとして保存したものを使用します。クライアントPCのCDドライブから直接再生は出来ません。リッピング形式は通常使われているものは大体使用できると思いますが、せっかくの高音質ですからオススメはやはり音質劣化の少ない非圧縮および可逆圧縮の形式をオススメします。通常携帯プレーヤーで使用されるMP3形式は再生可能ですが音質的にオススメできません。非圧縮だとWindowsならWAV形式、MacならAIFF、可逆圧縮ならALAC(Appleロスレス)、WMA Lossles、FLACあたりがオススメです。これらの形式でリッピング出来るソフトであれば何のソフトを使ってリッピングしても問題ないと思います。iTunes使ってる人ならAppleロスレスでリッピングできますのでお手軽かも。(ちなみに私は「Exact Audio Copy」でFLAC形式でリッピングしています。)

それから音楽データの保存先はできればNAS(Network Attached Storage:要はネットワーク対応HDD)がオススメです。「Voyage MPD」を導入したパソコンにUSBの外付けHDDを付けてその中に入れても良いのですが、リッピング自体はWindowsやMacで行うのでどちらからもアクセスできるNASの方が使い勝手は段違いに良いと思います。


あと余談なんですが、LANを設置する場合には大体部屋にあるルーターからスタートすると思うのですが、


こういう風にルーターのLANポートを直接利用するより


こうやって間にHUBを入れたほうが良いようです、というのもルーター自体も結構雑音発生源らしいので。

さて必要なものを揃えた所で次回いよいよ「Voyage MPD」のインストールです。

インストールはあくまでうちに設置した際の事を書きます。環境は人により千差万別なので全てはとても説明できませんし、質問されても多分細かいところまではわからないので答えられないと思います。ある程度自分でネットなど駆使して調べてあれこれトライ&エラーでチャレンジしてみる事が出来る人にのみ導入をオススメします。よくネット上で見かける自分であれこれやってみない、考えない「1から10までタダで教えて君」な人には導入は無理だと思います。私を含め誰だって最初は何もわからないですもん(^^;。ただ、導入については私が説明するよりもっと詳しく丁寧に説明されているサイト様があり、私もそこを参考にして先達の知恵のお世話になり導入完了したので、それらのサイト様も紹介しつつ記事にしたいと思います。

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Author:缶コーラ
山口県在住。ローカルなネタを含めて
何でもアリで書いていきたいと思います。

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