500系のぞみ号のラストランを見に行ってきた

2010年2月28日。JR西日本の人気車両、500系新幹線の「のぞみ号」としての運行終了日。

私は現行新幹線車両の中ではダントツでこの500系が好きです。あまりにも近未来的なジェット機を思わせるフォルム、300Km運行の実現のために搭載された数々の新設計。世界のどの高速鉄道の車両よりもカッコいいと思う。残念ながら実際に乗ったことは数えるほどしかないけど。

その500系のぞみの最終日となれば「これは見に行くしかない!」と言う訳で撮影に行ってきました。鉄道を撮りに行くのは1年前の「富士・はやぶさ」のラストラン以来。

別にラストランだからと言ってさよなら運転のヘッドマーク付けて走る訳でも無いので、最終日にこだわる必要も無いのだけど、なぜだかこの日まではお休みも無く、バタバタしてるうちにこの日が来てしまった次第。しかも前日は雨の中早朝2時から夜の10時まで野外での仕事。眠い目をこすりながら朝5時に起きて出発進行!


で、どこの駅で撮影しようかと迷いました。JR東日本やJR東海区間では見納めとなるのでフイーバーぶり(死語)がすごいんだけど、JR西日本では引き続き「こだま号」として運行されるのが決まっている。だからそうでも無いのでは?と思いつつも「のぞみ号」としての長い列車編成で時速300km運行は完全にラストなので、なんかどこの駅も鉄ちゃんが多いんじゃないかと思って、一番人気の無さそうな厚狭駅に行くことにした。厚狭駅は通過駅だが、通過線と停車線の間に微妙な高さのコンクリート壁があって車輌下部が隠れてしまうので撮影スポットとしては今ひとつ。

まず上りの「のぞみ6号」を狙う。厚狭駅通過は7時27分頃。15分前に着いてみるとカメラをセットしてるのは私の他に一人だけ。その人は下り線ホームの新下関駅側の端に三脚をセットしていたので、私は逆の新山口駅寄りのホーム端で撮影することにした。朝早い上に当日は曇り空でシャッタースピードを稼ぐには光量が足りないんだけど、私はホームで撮影するのに三脚を立てるのはイマイチ抵抗がある人なので、無謀にも手持ちで狙うことにした。使用レンズは光量不足を想定して手持ちの望遠系ズームの中では一番明るい「AF EDニッコール 80-200mm F2.8」をチョイス。もう少し望遠側が欲しいところではあるけれど。

厚狭駅は300Km近いフルスピードで通過する。山口弁で言うところの「フルトッピン」ってヤツやね(笑)。通過時刻の前になって雲の切れ間から差していた朝日が陰ってしまった。ノイズ覚悟でISO2500まで上げてもF5.6あたりで1/800秒しか切れない。開放近辺はあまり使いたくないし。列車をピタリと止めるにはもう少しシャッタースピードを上げたいところだけど、もうこれで行くしかない。わずか数秒の勝負なので連写に頼らずマニュアルフォーカスの置きピンで一発勝負することにする。さて、結果は・・・?


あちゃ~。列車はなんとか止まったけど先端が~(ノートリミング画像です)。決まったと思ったんだが・・・デジカメのタイムラグを計算に入れたつもりなんだけど、ちょっと納得いかない結果になってしまいました。すぐさま振り向いてテールを撮影。


あっという間に通り過ぎて柔らかな朝日の中に消えていきました・・。さようなら、お疲れ様。さすがにISO2500まで上げるとノイズがすごいなぁ。自分的に今ひとつの結果でちょっと残念だった。でもファインダー越しに勇姿はしっかり目に焼き付けました。あとで聞いた話だとこの列車が停車する徳山駅では駅員さんや保線員さんたちで横断幕を掲げて見送りをしたらしい。なんかいい話だなぁ。

これはリベンジするしかない。結局下りの「のぞみ29号」も撮影することに決めた。時間はたっぷりあるので作戦を練りつつ宇部・小野田あたりで遊んで時間を潰すことにした。


で、空いた時間に来たのが山口宇部空港。理由は・・・いずれ山口宇部空港ではひょっとして見れなくなるかも知れないJAL機を撮影しておこうと思ったから。出発や着陸を狙おうと思ったらそれなりの準備をしてくるんだけど、今日はヒマ潰しがてらなので機体が撮れればOKということで、空港隣接の公園から撮影。



JALカラーのボーイング737-800。JALが撤退しちゃうと東京行きが一日4便になってしまうのでなんとかここは踏ん張って欲しいものであります。

余談ですけど、昔九州5県にバラバラに住んでるパソコン通信の知り合いと、山口在住の私で「九州・山口支部オフ会」を計画したことがあって、どこでやれば全員が一番早く集まれるか検討したら「羽田空港」だったという(笑)。結果「九州・山口支部オフ会」を東京でやった、なんてことがありました。今は九州新幹線があるから博多あたりでも早く集まれるかも知れないけど。


さて、朝の厚狭駅(笑)でのリベンジですが、ちょっと足を伸ばして「徳山駅」に行くことにしました。徳山駅は人気の撮影スポット。理由は「急カーブの途中に駅が作られているから」。なので「さすがの500系と言えども150km程度に減速する」「カーブを生かして列車の編成を織り込んだ写真を撮れる」訳です。徳山駅通過は16時59分頃。ゆっくり向かうことにする。

途中、秋穂の道の駅手前を通りががった時、道ばたに怪しげな小屋が目に入る。田舎の道筋に良くある「えっちな本とDVDの自動販売機が置いてある小屋」だ。「今時こんなんで商売になるんかいな」なぁんてな事を考えながらふと目に入った看板に書いてあった屋号が「こっそり屋」(笑)。一人車の中で大爆笑。なかなかのエスプリなネーミングセンスに「10点・9点・9点・10点・9点・・・47点!」位はあげてもいいかな。



徳山駅はこんな感じで特別ごった返してはいなかった。みんな整然とポジション確保して列車を待ってると言った感じだった。朝の「のぞみ6号」は停車するので250人くらいファンが集まったらしいんだけど、このときはぱっと見5~60人ほど。私も下り線ホーム中程に場所を確保。列車を待ってると駅員さんが紙袋を下げてカメラを構えている鉄ちゃんたちに何かを手渡していた。私も貰ったので丁重にお礼を言ったが、それは何かというと・・・。


500系のペーパクラフトとティッシュ、日付入りの記念入場証。これは嬉しいプレゼント。ここ最近傍若無人な「撮り鉄」の振る舞いが問題視されてる中で、何とも粋な計らいに心も和む。徳山駅が撮影スポットとして人気なのは駅員さんたちも重々承知なのだろう。これをくれた駅員さんが別の駅員さんに「反対側のホームにも何人かマニアの方がいらっしゃるからお渡ししてきて」と紙袋を渡していた。実に細かい心配りに感心。列車の運行状況も「只今新岩国を定刻に通過しました」「のぞみ号は16時59分頃に通過します」など逐一案内してくれてマニアでは無い携帯のカメラ構えた家族連れの人たちにも安心・確実に写真が撮れるように配慮していた。そうこうしているうちにいよいよ列車が入ってきた。緊張の一瞬だ。


「こだま」になったら見ることの出来ない、16両編成の姿を収めたかったのでほぼイメージ通りのショットが撮れました。
厚狭駅と比べるとかなりな減速なので遙かに撮りやすかったです。

ただ今回も手持ちだったんだけど、振り向いてテールを撮影する時に横に居た駅員さんが写らないように少し動いたので隣の人の邪魔になったかも・・・。もし見ておられたらごめんなさい。手持ち撮影で一番気をつけなければいけない事は三脚を据えてる人の邪魔をしないこと・・なんですよね。


タイフォンを鳴らしながらすこし寂しげに通過していきました。長い間お疲れ様。

朝からあれこれとすこし疲れましたがいいお別れが出来ました。「こだま」で復活したら500系を選んで乗ろうと思います。
居住性が悪いとか良く言われるんだけど、あの未来列車に乗ってるような感覚がすごく好きなんですよね。

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No title

本職だっただけに上手いですね~
お見事!(^^)v
1枚目は残念ですが、失敗は成功の元でしたね~v-63
ロケットのような先頭車、金属の冷たいイメージのカラーリング。。。個性爆発ですね。

不思議ですよね~
居なくなると....とたんに飛びつく 限定販売品に弱い日本人!?
でも、500系はまだ、「のぞみ」で走れると思うのですが・・・狭くてもねぇ~

No title

ぷらっし~@さん、コメントありがとうございます。
お褒めいただきどうもv-221

元本職とはいえ、日々撮影から離れてしまうとここまでが関の山です。
やっぱり数こなさないと下手になる一方ですね。
同じように見えてもフィルムの感覚が身に染みているとデジイチは難しいです。

この角度から見ると500系ってヘビというか爬虫類顔ですよね。
今回は沿線からでなく駅からでしたので、特徴である超スラントノーズが横から
撮れなかったのが心残りです。まぁ、それはこだまの方ででもと思っています。
500系はのぞみ現役が10年ちょっとってのはちょっと勿体ないような気もしますね。

私もやはりつい今まで普通にあったものが無くなると聞くとなんとも・・・日本人ですかね。

そういえば、杜さんとのデートv-218で私の話題って何言われてたのやら(笑)
ぷらっし~さん鎌ベイアンプのユーザーですよね。ブログで読みました。値段考えると
あの音、充分だと思いません?わたしは結構・・・。
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Author:缶コーラ
山口県在住。ローカルなネタを含めて
何でもアリで書いていきたいと思います。

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