「マイマイ新子と千年の魔法」を片渕監督&脇田アナと一緒に観た(in防府)

・・・って言っても3月6日にあったワーナーマイカルシネマズ防府での「アンコール上映」での話ですけど・・。

公式サイトで配布されてる壁紙から。絵がないと読んでる人がわからないかなと思って張ったけど問題有ったら外します。

 昨年秋封切りになったアニメーション映画「マイマイ新子と千年の魔法」。

 昭和30年の山口県防府市を舞台にした物語で原作は防府市出身の芥川賞作家・高樹のぶ子さんの自伝的小説「マイマイ新子」。

 山口県が舞台の映画で地元のKRY山口放送も制作委員会に名を連ねているため、山口県内では製作中からそれなりに宣伝もされてましたし、県内では滅多にない先行上映や監督・原作者・声優さんたちによる舞台挨拶なんかも行われたのでそれなりに存在は知られています。

 ・・・ですが、失礼ながら原作も読んでない私は普通の児童対象のアニメだと思っていて映画館行っても子供ばかりだろうと、どうにも腰が重たかったのです。実際去年の先行上映の頃にブログにもそんな風なこと書いてまして、結局先行上映や舞台挨拶にも行かずじまいでした。事実、興行的にはかなり苦戦しているとの話も伝わってきてました。

 ところが、年が明けたあたりからネット上でこの作品を熱烈に推す感想を多く見かけるようになり、中には熱狂的なリピーターも生んでいる様子。また、細々と単館上映ながら各地で地道に上映が続きロングランとなっており、それでも今の状況ではDVDのリリースはどうなるか?という状況とも。これはスクリーンで見に行っておいた方が良いかもと思い、山口県での最終上映の少し前、2月21日(日)に見に行って来ました。場所は映画の舞台である防府市のワーナーマイカルシネマズ防府。映画の舞台となった地での最終上映間近にしては観客は50人程度、日曜日なのにほとんどが大人でした。


 片渕須直監督の作品は「アリーテ姫」や「BLACK LAGOON」を観ていました。「名探偵ホームズ」がリアルタイムだった私はお名前はその頃から存じていました(もっとも当時は脚本家だと思っていた)。代表作である「アリーテ姫」なんかもそうですが、そんなにストーリーが大幅に飛躍することもなく、大仕掛けが有る訳でも無いけど、(作品世界中での)日常のちょっとした描写を積み重ねてラストまで引っ張っていくのが上手いなぁと感じていました。

 「マイマイ新子と千年の魔法」もそんな感じで、そんなに突拍子も無い事件が起きるわけでもなく、大どんでん返しみたいなラストがある訳でもありません。全ては日常の積み重ねの中のちょっとした事件や出来事で少しずつストーリーが動いていきます。なので私も「ここがいい!」「これがいいんだ!」という感じでは無くて、全編通して観てはじめて何となく「なんか良かったなぁ、うまく説明できないけど」っていう気持ちでした。片渕監督は宮崎駿監督の元におられたのですが、どちらかというと高畑勲監督に近いテイストのような気がします。この映画に派手なエンタティンメント性はありません。どちらかというと作家性が出てるというか淡いメッセージ性を持つ映画です。

 片渕監督はパンフレットの中で「児童映画を取り戻す試み」と書かれていますが、今時の派手なアニメに慣らされた子供たちにどう映るのか興味有るところです。日頃児童文学なんかを好んで読んでるような子供であればすんなり受け入れられるような世界観だと思います。

 あとはこの時代を「懐かしい」と思える世代には共感を持って受け入れられるのではないでしょうか。私は昭和30年代の後半の生まれで防府市の出身ではありませんが、小さかった頃の防府にはまだ麦畑が残っていたのを記憶しており、あの原風景の一部は実体験として持っていますのでわりとさらっと入り込めましたね。

 あと驚いたのは非常に丁寧に作ってあると言うこと。今も残る風景や、当時の資料で見る風景がきちんと描かれているのはもちろん、作品中でカメラが防府市のどっちの方角向いてるかが山の位置でわかるんですよね。きちんとロケハンされた成果がしっかり出ています。

 まだこれからあちこちで上映されていくのでネタバレ感想は御法度ですから抽象的な感想になってしまいましたが・・・。少なくとも単純な「ご当地アニメ」では無いところはいいですね。


 2月26日(金)で山口県での上映は終わったのですが、ワーナーマイカルシネマズ防府では3月6日、7日にレイトショーで「アンコール上映」があり、6日には昨年の先行上映以来4ヶ月ぶりに、片渕監督が来館されるとの情報を人から聞き知りました。劇場に問い合わせてみると、「舞台挨拶と言うほどのものでは無いのですが、監督と一緒にご鑑賞いただき、上映後に監督から皆さんへのお礼の挨拶があるといった感じですが・・」との事。なかなか監督さんご本人と同じ空間で映画を観るという機会もそうは無いので行こうかなと思っていました。その後、当日はこの映画で「ひづる先生」の声を演じたKRY山口放送の脇田美代アナウンサーもご一緒されると聞き、「これはもう行くしかない!」と万難を排してチケットを予約したのでした。もうこのブログではしつこいほど言ってますが私は脇田アナの大ファンであります。

 片渕監督と脇田アナの席は通路を挟んで私のちょうど真後ろでした。映画を作ったご本人と、登場人物の声をアテている人が同じ空間に、しかも真後ろに座ってる状況で映画を観るというのはなんとも心地良い気分でした。もっとも私もどちらかと言えば映像ジャンキーなのでいざ始まればほとんど身じろぎもせずに画面に没頭です。一応飲み物だけは持って入るんだけど、没頭できる映画の時は手も付けないのが私の鑑賞スタイルです。ポップコーンなんて絶対持って入りません。たいくつな映画だったら途中で食べたくなるけど(笑)。

 今回、監督の大抜擢で「ひづる先生」を演じた脇田アナなんですが、やはりプロじゃないんで演技の完成度としては私個人的にはちょっと違和感有るかな?。まぁもっとも私はいつもテレビでテキパキ喋ってるアナウンサーとしての脇田さんを観てますから余計そう感じるのかも知れません。でも山口県のみで放送された公開前の特番ではアフレコの奮闘ぶりが紹介されてましたし、監督がOK出したんだからここはよく頑張りましたと拍手を贈りたいと思います。(脇田アナは褒められて伸びるタイプ・・・だと思う)

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 上映後の舞台挨拶。片渕監督はこの劇場での先行上映から始まった封切りからの4ヶ月を振り返ってのお客さんの応援に対してとつとつと、でも感慨深そうにお礼の言葉を述べておられました。爆発的な反響では無かったけれどすこしずつ上映の輪が広がっていっている現状もまた作り手としては嬉しい状況なのでしょう。脇田アナは「最近すっかり声優気取りの脇田です。」とにこやかに挨拶。「ひづる先生」と脇田アナって佇まいの雰囲気似てるんですよね。

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防府天満宮のしきたりにならって、珍しい「二本締め」で舞台挨拶はお開き。

 ワーナーマイカルシネマズ防府ではこのアンコール上映のために417席の一番大きいスクリーンを用意。幅広い年齢層のお客さんでしたが、レイトショーということでやはり大人が多かったです。この日は200人ほど入ったそうです。

 今回は、珍しく撮影OKと言うことで、一応カメラを用意していた私は「やったー」と喜んでいたのですが・・・このカメラの為にこの後苦労することに。


 上映が終わってエントランスでお二人を囲んでファンの方々としばし談笑タイムとなりました。あまりに皆さんが写真を撮るので片渕監督は驚かれたようで、脇田アナに「私は別に写真NGじゃないんですけど、監督はどうですか?」と聞かれて「いや、別にNGじゃないけど、これだけ撮ってるんだったらまたインターネットにどんどん書いて宣伝してよね」とおっしゃってました。ですので思いっきり書かせていただきました。公式サイトのリンクバナーも貼らせていただきました。宣伝に・・・なるかなぁ・・。

 いつもなら私もある程度写真撮ったらカメラ仕舞うんですけど、今回私の持っていたカメラが、撮る写真撮る写真全部ストロボがフル発光して真っ白になってしまい、どう設定いじっても直らず、こんなチャンスに悔しくてプチパニックに陥ってずーっと何度もシャッター押してたので、気がつけばなんか延々写真撮ってるストーカーカメラ小僧みたいになってました。周りにいたファンの方々、ご迷惑おかけしました。何とかPhotoshopで直る範囲で修正しましたが、あまり写りがいい写真ではなく、監督と脇田アナには申し訳ありません。・・・ですが、当日行けなかった人にも雰囲気を楽しんでいただければと思います。

 それにしても、「今日で3回目です」「4回目です」なんて人はザラで、神奈川や東京あたりから、それも11月の先行上映の時も来られた人とか、ホントに熱狂的な人も多く、映画の持つパワーというのを改めて感じさせられました。

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きちんとお願いして撮らせていただいた写真。なんとなくカメラの放列が恥ずかしそうだった片渕監督もしっかり目線を下さいました。ありがとうございます。今日は朝からファンとロケ地巡りやコミュニティFMの特番などでお忙しかった様ですが、楽しそうでした。

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この二人のバックが実はスタジオジブリの次回作の看板なのにお客さんが気づいて、「わかってらっしゃるアニメファン」の人たちから笑いが。
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高樹のぶ子さんとほぼ同じ世代のお客さんも片渕監督に映画の感想を語っておられました。この映画が幅広い層に伝えるものを持っている証明ですね。
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 キャラクターの立て看板を見て「新子たち小学三年生っていったらホントにこの位の大きさだよね。それ考えると小さいなぁってびっくりするよね」と監督。新子の下に入っているサインは11月の先行上映の時のもの。監督も感慨深げでした。
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新たに諾子の立て看板にサインを入れる片渕監督。
そしてこのブログ的にはこれをやっておかないと許されないでしょうという訳で「ひづる先生」こと脇田アナの特集です(笑)。
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台本に金魚の名前が「ひづる」って書いてあるので、一緒に夕方ワイドの司会をやっている山口放送の高橋裕(ゆたか)アナに「なんだ、脇田は金魚の役をやったのか」と言われたそうです(笑)

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 明日は小郡で講演会を控えている片渕監督。「講演会はいろんな年齢の人が来るから何話そうかと思って悩んでるんだよね」と言いながら「悩んでるとこを写真撮られても困るんだけど」と笑いながらおっしゃったのがこの写真。後ろの半ケツで「トイレはあっち」って言ってるしんちゃんの看板が何ともな位置に(笑)。

 これからまた全国各地で上映が続いて行くようなので、チャンスのある方はぜひご覧下さい。派手なインパクトなんて無いけど、「なんとなくいい映画」っていまの時代にはとても貴重だと思います。作風そのままの雰囲気の監督にお会いして、DVDを待つのももちろんですが、またスクリーンで観る機会があったら見に行きたいと思った今回のアンコール上映でした。

 久しぶりに「今や声優(^^;」の脇田アナにもお会いできてその点も個人的には嬉しかったのでした。

さて、故障したカメラを修理に出しますか・・・・って3日前にメーカー保証切れてるし(泣)。一眼持って行けば良かった・・。(舞台挨拶に一眼持って行くヤツは普通居ません)

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イベントのお知らせ

こんばんは。来月あるイベントのお知らせをします。
4月3日(土)、4日(日)の二日間、周南市のキリンビバレッジ周南総合スポーツセンター(旧名 周南市総合スポーツセンター)の体育館をメイン会場に、毎年恒例となっている「花とワインフェスティバル」が行われます。
歌やダンス、キャラクターショーのステージイベントやワインの試飲、販売など楽しい催しとなっています。
毎年、ステージイベントの司会進行はKRYのアナウンサー、パーソナリティが男女ペアで担当しています。(一日目、二日目と違うペアが登場します)2007年のフェスティバルでは、「熱血テレビ」に出演している高橋裕アナと脇田美代アナのコンビも司会進行で登場。今年のフェスティバルでは、どのアナやパーソナリティが登場するか分かりませんが、予定がなければ足を運んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに、今回は「周南路まるごと2daysウォーク」も同時開催、「花とワインフェスティバル」イベント会場がスタート、ゴールとなっています。

そして、KRYの情報ですが、「熱血テレビ」は平成22年度も高橋裕アナと脇田美代アナのコンビで継続、夕方のニュース番組「リアルタイムやまぐち」は3月29日(月)から番組タイトル名を変えてリニュアルスタートします。(放送時間は変更なし)
それから、4月に入社する新人アナは男性1人、既に昨年のKRY秋祭りでお披露目されています。

いつもありがとうございます

クリクリ坊主さん、こんばんは。

今年は、高橋・脇田両アナの参加は無くとも去年同様
「2daysウォーク」に出る予定でしたが、全体的に大会内容が
「改悪」になってまして、長距離のコースが無くなったので
参加を止めました。

「花とワインフェスティバル」はどなたが司会されるのか
KRYラジオを良く聴いてないとわからないので
(それでも言わないときがある)今ひとつ腰が重たい
私です。

周南市はそれなりに遠いので・・・。年かな?
プロフィール

缶コーラ

Author:缶コーラ
山口県在住。ローカルなネタを含めて
何でもアリで書いていきたいと思います。

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