世間には「アニメ」じゃなくて「トクサツ【特撮】」ってのがあるらしい

東京の友人と電話での会話。
「缶ちゃんさぁ、ブログで特撮ネタ書かないのって自分に縛り課してるとか何か理由あんの?。あれだけニフティサーブ(90年代当時国内最大のパソコン通信サービス。現在のアット・ニフティ)の特撮フォーラムのRT(リアルタイム会議。今で言うところのチャット)に入り浸ってた人がさぁ」

「え?だってオレそんなに詳しく無いもん。あんなのって上には上がいるしさ。それにあの時してた会話って特撮の話ってよりほとんど与太話だったじゃん」

そう、私と長いつきあいの人は私が特撮マニア・オタクだと思っている。今だから言えるが、当時はいつ濃いマニアな人から「もちっと勉強してこい!」って突っ込まれるかビクビクしながらニフティの特撮フォーラムに出入りしていたのである。私はせいぜい「ファン」レベルだと改めて白状しておきたい。いや、好きだけどね。


「特撮」。特殊撮影。その昔は特殊技術とも言われ、略して「特技」とも呼ばれていた。だからと言って面接で「特技は?」と聞かれて「やっぱり東宝の特殊技術課がイチバンですよね」などと答えてはいけない。

最近まで缶コーヒーのWANDAブラックのCMで「帰ってきたウルトラマン」のBGM(通称ワンダバ)が使われていたが、あれを観て「やっぱワンダバはMAT(モンスター・アタック・チーム@帰ってきたウルトラマン)が最高だよなぁ」なんて間違ってもつぶやいてはいけないのである。いい大人なんだから。

今なんてそれこそCGで何でも出来るけど、そんなモノが無かった時代に実写で途方もないシーンを撮ろうとすると特殊撮影で実現するしか無かった。私なんかはその「見たことないもの」「出来るわけ無いこと」「ありもしないこと」をフィルムのマジックで見せてくれると言うところが大好きだったりする。同じ「フィルムのマジック」でもCGだとその辺の感動が無いんだよね。手作りで一生懸命やってますって所がかえって金と手間かかってる贅沢感があったりして。

日本では広義の意味で「特撮=怪獣物・変身ヒーロー物」という解釈がされていることが多い。当然これらのジャンルは特撮を使わなければ撮ることは出来ないのでおのずと代名詞になった感もあるし、まぁ「特撮って何ですか?」って聞かれて説明するのには一番派手でわかりやすい。日本特有のジャンルでもあるしね。

いい歳こいた大人になっても特撮ファンという人の多くは、子供の頃これらに夢中になって一度「卒業」してしまい、何かがきっかけになって再認識・再燃ってのが多い。「ずっとあなたが好きだった(爆)」みたいなパターンはあんまり聞かないなぁ。私なんかもそのクチで小学校高学年あたりで全く観なくなってしまい、その後またハマったパターンだ。きっかけは1979年に朝日ソノラマから発行された「月刊マンガ少年別冊・すばらしき特撮映像の世界」っていう本だった。私と同世代には同じようにこの本で再認識したという人も多い。朝日ソノラマはその後「宇宙船」「ファンタスティックコレクション(通称ファンコレ)」あたりの雑誌やムックで「特撮」というジャンルのサブカルチャー化に大いに貢献したりもした。

この当時(80年代初頭)はホームビデオという物はあるにはあったがまだまだ高嶺の花で、当然ながらビデオソフト市場というのもまだ始まったばかりと言う時代。観たい作品があっても再放送を待つか前述のような書籍媒体で疑似体験するしかなかった。そんな中、首都圏の大学なんかでは有志で16mmフィルムを借りてきて安い料金で客をつのってみんなで鑑賞する「上映会」なるものが頻繁に行われていた。山口の片田舎で観たい物がなかなか観れない生活を送っていた私はそんな上映会があるたびに上京しては貴重な作品を観る機会を得た。

上京してからはもうそれまでの鬱憤を晴らすが如く上映会があると聞けば西に東に、また当時の池袋東宝がやっていた「特撮オールナイト」に通いまくった。この時の体験から作品というのは観てナンボ、という当たり前ではあるが貴重な教訓が染みついた。だから時々ネット上で「観もしないで偉そうに作品の批判をする。それも良いところを見つけようともせず罵倒に近い文句ばっかり」なんかの行為に時々苛立ちを覚えることがある。大の大人が映画料金くらいで「金返せ!」とか、のたまうなよ恥ずかしい。それも勉強代だよ。

それにしてもあの池袋東宝のオールナイトはいろんな意味でアツい空間だった。なんせスクリーンに東宝マークが出ただけで大拍手。「特技監督 円谷英二」とか「監督 本多猪四郎(ほんだ いしろう。よく”いのしろう”って書いてる資料があるけど)」なんて出た日にはやんやの拍手喝采&歓声だもの。みんな同好の士だからね、楽しかったなぁ。
その後、84年頃からバンダイが「エモーション」レーベルを立ち上げて今まで観ることの出来なかったアニメや特撮作品のビデオソフト化に踏み切った事が多くの作品の商品化に先鞭を付けた。当時から考えると今なんて本当にいい時代になったと思う。思い入れの深い作品は買って「自分の物として手元に置いておける」し、レンタル・ネット配信・CS放送でずいぶんいろんな作品が観れるようになった。伊藤淳史が思わず「贅沢だ!」とのたまってしまうような状況だもんね。


さて一口に特撮と言ってもいろんな作品があって、結構なんでも観るって人も多いんだけどやっぱり人それぞれに好みのジャンルっていうのがあったりします。

まず大きく分けて「丸な人なのか、三角な人なのか」ですでに好みがかなり違います。いわゆる「丸=東宝(円谷プロ含む)、三角=東映」って訳でどっちの会社の作風が好みかって事です。大ざっぱに言っちゃうと「巨大ヒーローや大怪獣=東宝、等身大ヒーローや怪人=東映」って感じですね。いや、もちろん日活や大映にもちゃんと特撮作品はあるんだけど。

押しも押されぬメジャー系としては「ゴジラシリーズ」「東宝怪獣物」「ウルトラシリーズ」「仮面ライダーシリーズ」「戦隊&スーパー戦隊シリーズ」「ガメラシリーズ」・・・もうこの辺は王道中の王道。

メジャーな会社が作った物でもその中のちょっとマイナー(あくまで普通の人にとって)なものもあって「サンダ対ガイラ」「マタンゴ」「伝送人間」「獣人雪男」「大魔神シリーズ」なんてあたりから「トリプルファイター」「怪奇大作戦」「チビラくん」「スターウルフ」「マイティジャック」「恐怖劇場アンバランス」「怪竜大決戦」「妖術武芸帳」「仮面の忍者 赤影」「兄弟拳バイクロッサー」・・・まだまだこの辺は挙げていったらキリが無い。

いや、オレは独立プロ系の低予算ながらアツイ作品が好きだという御仁にはピープロや日本現代企画・宣弘社・東急エージェンシー・創英舎・東宝企画・ひろみプロ・NMCプロ(ニッサンプロ)・・・あたりの「マグマ大使」「怪傑ライオン丸」「風雲ライオン丸」「スペクトルマン(宇宙猿人ゴリ)」「スーパロボット レッドバロン」「スーパーロボット マッハバロン」「魔神バンダー」「サンダーマスク」「行け!ゴッドマン」「行け!グリーンマン」「シルバー仮面」「アイアンキング」「電撃!ストラダ5」「小さなスーパーマン ガンバロン」、松田優作がオーディションを受けていたことで有名な「突撃!ヒューマン」、今度リメイクされる「電人ザボーガー」・・・などなど。

川内康範センセイの熱い愛に溢れる男の物語が好きなら「愛の戦士 レインボーマン」「正義のシンボル コンドールマン」「光の戦士 ダイヤモンド・アイ」など。

ウルトラよりもレトロな世界がお望みなら「月光仮面」「怪獣マリンコング」「海底人8823(はやぶさ)」なんてのも。

やっぱりスーパーヒロインの活躍が観たいよねって向きには日本初の変身ヒロイン「アンドロ仮面」の出てくる「好き!すき!魔女先生」に始まって「透明ドリちゃん」「美少女仮面 ポワトリン」「有言実行三姉妹 シュシュトリアン」「魔法少女 ちゅうかなぱいぱい」「魔法少女 ちゅうかないぱねま」「不思議少女ナイルなトトメス」「うたう!大竜宮城」なども。一連の「宇宙刑事シリーズ」のヒロインもなかなか。

ちょっと不思議なコメディー路線なら「どきんちょ!ネムリン」「勝手に!カミタマン」「もりもりぼっくん」「5年3組魔法組」「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」「じゃあまん探偵団 魔隣組」・・・etc。

ご町内ヒーロー路線なら「がんばれ!ロボコン」「ロボット8ちゃん」「バッテンロボ丸」「ペットントン」「ビーロボ カブタック」なんかもどうぞ。

スポーツ路線なら「柔道一直線」で足でピアノを弾くという離れ業を見せた近藤正臣が「お前、どう考えてもボークやろ」というトンデモな投球フォームで七色に輝き全ての物理法則を無視した挙動でキャッチャーミットに収まる「レインボーボール」を投げる「ガッツ・ジュン」やいかにも永井豪とダイナミックプロ作品と言った趣の新日本プロレス全面協力「プロレスの星 アステカイザー」あたりもいいぞ。

・・てもうキリが無いからやめますけど、落ち込んでるとき、元気が出ないとき、そんな時でも「でっかい星空睨んで立てば~どんなつらさも 流れ星~♪」((C)駆けろバンキッド@円盤戦争バンキッド)・・・てなところでお後がよろしいようで。(カテゴリ分けがおかしい!とかのツッこみは無しでよろしく)

・・・余談ですが、特撮ファンの中には実写版「ワイルド7」と「どっこい大作」を特撮作品として語る人が多いんだが、あれって特撮なんだろうか?(笑)長年の謎なんだけど。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

缶コーラ

Author:缶コーラ
山口県在住。ローカルなネタを含めて
何でもアリで書いていきたいと思います。

リンク
マイマイ新子と千年の魔法公式サイト
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
検索フォーム
メールフォーム
管理者宛メールはこちらのフォームからどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
ようこそ
Twitter update
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
ブログ内検索