資生堂の宣伝史を振り返ってみた(その4)

今日は就活で某県某所に来ています。今ホテルでこれ書いてます。今の仕事は春までなのでしばらくはあちこちに忙しく出かけることになりそうです。

またWindows7への移行にあたってブログエディタを全面的に「Windows Live Writer」に変えました。今までジャストシステムが出していた「xfy BLOG Editor」の無料版がとても使いやすくて愛用していたのですが、去年サポートが終わってしまい、最近はFC2の仕様変更に伴ってか正常にアップ出来なくなっていた事もあって踏み切りました。まだ慣れてないのですが、無料の割にはWord感覚で使えてなかなかいい感じです。FC2ではカテゴリが反映されなかったりするのがちょっと困るとかいろいろありますが・・・まぁMicrosoftの無料版ソフトですからあまり過度な期待しても(爆)

てな訳で先日の続きです。



'68年「ピンクポップ」(口紅・ネイルカラー)。とても40年前のセンスとは思えない明るく楽しくおしゃれなCM。お茶目な魅力たっぷりなモデルさんはティナ・ラッツさん。当時17歳。この撮影は深夜までかかったそうですが終始笑顔を絶やすことはなかったそうで、この後日本のみならず世界的にも大人気のモデルさんになります。この作品、機会があればぜひ見てみてください。それにしても口紅400円だったんだね、当時。


'68年「メイクアップ印象派」(クリームパクト)。冒頭かなりの時間無音状態が続いてびっくりさせられます。CMは10秒以上連続して無音状態ではいけないと規定がありますのでそれを逆手に取った演出ですね。映像は印象派の名にふさわしく、かなり実験的かつ先鋭的でなおかつもの静かな描写が続きます。プリントの退色がかなり進んでいてオリジナルの色がどうだったのか見てみたい気持ちになります。(キャプチャー写真は補正したもの)。吸い込まれそうな瞳のモデルさんは岸さおりさん。杉山登志氏の作品。


'69年「インディアンルック」(ピンクパウワウ口紅)。この当時こういうファッションが流行ったのかなぁ、どうなんだろ。サイケ&ヒッピーな時代ですけどね。珍しくメイクの課程を見せていくタイプのCMです。モデルさんはバニー・ラッツさん。上に書いたティナ・ラッツさんの実のお姉さん。「ピンクポップ」の撮影時にティナ・ラッツさんに同行していたところをスカウトされ、この後資生堂CMに欠かせないモデルさんになっていきます。姉妹で資生堂のキャンペーンモデルを務めたのってこの二人だけじゃないのかなぁ、たぶん。


'69年「ボラボラカヌー」(ビューティケイク ブロンズ)。カヌーを漕いでる人は現地調達のエキストラ。なのでなかなか自然な笑顔が出ずに終始表情が硬くて撮影には苦労したそうです。どうやってみんなの自然な笑顔を引き出したかというとそこは裏話があるのですが、ちょっとここに書くのもどうかとも思うのでご想像におまかせします。モデルは大里リンダさん。サマーキャンペーン初のカラーCM。


'69年「ジェラシー」(MG5)。'67年に誕生して一世を風靡した日本初の男性用総合化粧品ブランド、MG5のCM。このボトルデザインは今見てもカッコいいと思います。モデルは団次郎(現:団時朗)さん。私の世代的には「帰ってきたウルトラマン」のお兄さんですね。日本人離れしてカッコ良かったなぁ。団さんがダルメシアンを連れてるという絵柄は初期のMG5のキービジュアルと言えるもので、このCMでは散歩途中に団さんがかわいい捨て犬を見つけて溺愛。あわやダルメシアン君は・・・というもの。毎回少しコミカルな味がMG5のCMの特徴でした。MG5、驚くことに今もあるんだよね。しかも価格も当時とあまり変わらない。ドラッグストアの棚の一番下に柳屋ポマードとか丹頂チックとかバイタリスとかと一緒に並んでるのが定位置。女性用で言うところの”おばあちゃんの化粧品”ことドルックス(昔は高級化粧品)と同じ扱いと思ってもらえればわかりやすいかと。


'69年「めぐりあい」(オーデコロンモア)。資生堂宣伝史のブックレットでは'70年となってるんだけど、'69年の作品です。引きの定点撮影で明らかなストーリーを感じさせる演出が秀逸。見たら感心すると思います。印象的なCMソングを歌ってるのは町田義人さん。角川映画「野生の証明」の主題歌のあの人ですね。モデルは大島あきよさん・・・ってこの距離じゃ誰だかわかんないけど(笑)。この「モア」ってオーデコロンもまだあるんじゃないのかなぁ。資生堂の商品、ライフサイクルが長いものはすごく長いよね。最近は「メガブランド構想」とかで徐々に少量ブランドが消えつつあるみたいですが。


'69年「オリーブ連隊」(オリーブ石鹸)。日本のCM史に残る金字塔。カンヌ広告映画祭金賞・CM全米フェスティバル大賞・ACCグランプリの三冠王を達成しアメリカCM殿堂入りまでしてしまった名作。オチのあるCMなので内容は詳しく書きません。ぜひDVDなどでご覧くださいませ。楽しいよ。出演したのは新宿の葵幼稚園の園児さんたちでした。それにしても木の桶って見なくなりましたね。銭湯はほとんど黄色の「ケロリン桶」だもんね。それすら最近は減ってきてるんだそうで。


'69年「おくりものに迷ったら」(オリーブ石鹸)。モデルさんはその愛くるしい魅力で「美人」の概念を変えてしまった秋川リサさん。このCMの前にテイジンの「ピーターパン水着」のCMで一躍人気者になりました。どちらかというと一般人とはかけ離れた美しさを持つモデルさんが多く登場する資生堂CMにおいて異色の存在ながら特に石鹸等のトイレタリー商品その他でこの後資生堂CMに無くてはならないモデルさんになっていきます。


'70年「ティナの電話」(ラブインカラー口紅)。「電話なんて信じない♪」の軽快なCMソングにのって意地でも電話に出ない女心。モデルさんはティナ・ラッツさん。仕草や振る舞いにティナの魅力全開でなかなかおしゃれなCMです。このラブインカラーのCMを演じる「ラブインガール」は確か4人いて、一人一人が主人公のものが週替わりで放送されていたという当時としては画期的なCMでした。ちなみにこの写真の来週のラブインガールは街田リーヌさん。黒沢年男さんの奥さんですね。あとの二人は知りません、すみません。

今回はここまで。続きはまた。

しつこいようですが本編がご覧になりたい方はぜひ「資生堂のCM」(エイベックスイオ)をどうぞ。ここに載せた全部が収録されてるわけではありませんけど・・・。

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