【スピーカー】JBLのControl 1を修理する。


JBLのコンパクトモニタースピーカー、Control 1です。初代は1986年発売。その後モデルチェンジやいくつかの派生モデルを生み出しつつ基本的な構成は変わっていません。昨年末モデルチェンジして名称がControl oneに変更になりました。初代の価格は2本で43,800円だったと思いますが、最近では一つ前のモデルであるControl 1Xtremeの実売価格は19,800円程度になってました。貧乏人が買える唯一のJBLです(笑)プアマンズJBL。でも根強い人気がある小型スピーカーです。


今回入手したものはご覧の通りウーハーのエッジがボロボロで2本一組1,500円でした。多分初代モデルです。オークションでは旧モデルのエッジの破損したジャンクでも3,000円くらいにはなるのでまぁお買い得でした。

JBLに限らず多くのスピーカーがエッジにウレタンを使用しています(特に海外製品)。コストや加工のしやすさ、特性からなんでしょうが、ウレタンというのは年月とともに空気中の水分と反応して劣化し写真のようにボロボロに朽ち果てていきます(加水分解という現象)。ですので乾燥した風土の国ならあまり問題にならないのでしょうけど、特に湿気の多い日本などでは問題になります。

JBLは多くのモデルがこのウレタンエッジで経年とともにこうなってしまうのでいろんなメーカーから張り替え用のエッジが売られています。


日本などではメーカー修理してもまたウレタンエッジを貼ってしまうと数年後に同じ問題が発生してしまうので、ウレタン以外の素材のものに張り替える人も多いです。代表的な素材はゴム(ラバー),布,セーム皮などです。今回私もオークションで布製エッジを1,500円で入手。これに張り替える事にしました。


エンクロージャー(スピーカーの外箱)を開けるにはまず表に6本ある6角ボルトを外します。


そして側面の写真の位置にマイナスドライバー等を突っ込み、こじるようにして開けます。接着剤で強固に接着されてますので躊躇せずに「開ける」というより「割る」という感じです。私の場合はジャンクなので遠慮せず(一応当て布はしてるけど)ゴリッといきました。


丁度この位置にこんな感じで接着剤がつけられています。


エンクロージャーを開けながらスピーカーに配線されているコードを取り外します。


ツイーターに配線されているコードも取ります。どっちがどっちか覚えておきましょうね。


背面側にはスピーカーネットワークが固定されています。あんまり吸音材は入ってないです、グラスウールかなと思ったらなんか熱帯魚の水槽のフィルターみたいな素材です。

この後エンクロージャーからウーハーユニットを取り外すのですが、写真撮り忘れてしまいました。すみません。ユニットはネジとボルトで留まっているのですが、その上から更にボンドのようなねちっこい接着剤でこれでもかと接着されているので取り外すのに一苦労します。コツはペイント薄め液でボルト部分の接着剤を溶かして柔らかくして少しずつ剥がし、ボルトを露出させて取るのが良いと思います。ちょっと悪戦苦闘したので写真まで気が回りませんでした。


ユニットが外れたらガスケットをカッターナイフで綺麗に剥がし取ります。ガスケットは再利用するので破らないように慎重に。ガスケット一体型のエッジに張り替えるとかガスケットも交換するんなら遠慮無く剥がして良いです。


剥がしたガスケットです。


ガスケットを剥がしたユニット。接着剤でベタベタです。


ペイント薄め液を使って朽ち果てたエッジを綺麗に取り除いていきます。コーン紙まわりはうまくやるとこんな風に接着剤とともに剥がれます。くれぐれもコーン紙を破ったり傷つけたりしないように。


コーン紙裏側のエッジはペイント薄め液を綿棒に付けて少しずつこすり落としていきますが、あまりやり過ぎるとコーン紙が濡れてフニャフニャになってしないますのである程度でやめておきます。


エッジを取り除いたユニット。


新しいエッジをコーン紙とフレームに透明ボンドで貼り付けます。安価なボンドで十分だと思います。コーン紙側はコーン紙の裏に貼るので丁寧に慎重に貼っていきます。少しずつ接着剤を付けながらはみ出したらペイント薄め液で拭き取ります。

本来エッジを張り替える場合はセンター出しと言ってコーン紙がボイスコイルと接触しないようにセンターキャップを外してボイスコイルとの間に紙片を挟んで接着する、と言う事をやります。ですが、Control 1のような小型スピーカーの場合、コーン紙にそんなに重量が無いので自然に自立している位置で貼り付ければボイスコイルと接触することは無いと思います。心配ならある程度乾いたときにセンターキャップを押したり離したりしてコーン紙を前後させて「ガサゴソ」とボイスコイルと接触してる音がしないか確認して下さい。こすれている風な音がしなければ大丈夫です。ここで十分に乾燥させます(一昼夜くらい置いた方が良い)


エッジが完全に接着できたらガスケットを貼り付けます。これも一昼夜くらい乾燥させた方が良いです。


乾燥が終わればユニットを取り付けます。


今回、せっかく中を開けるのだからついでにネットワークのコンデンサーを取り替えようかどうしようかと迷いました。もしこのControl 1が1986年頃の製造モデルだとしたら25年近く経って確実に電解コンデンサーは劣化しています。が、しかしネットワークのコンデンサーを替えると言う事は音質に多大な影響がありますので、厳密に言えばオリジナルのControl 1の音では無くなってしまうと言う事になります。少し考えてやっぱり劣化していればそれはすでにオリジナルの音からは変化しているのだからここは気分良く新しいコンデンサーに替えようと決めました。ただし容量はオリジナルと同じとすることにしました。


電解コンデンサーは秋葉原コイズミ無線でスピーカーネットワーク用として売っているPARC Audioのものを用意しました。オリジナルはCULVERのものが付いていました。容量は3.3㎌と22㎌の2種類を2個ずつの計4個。耐圧はオリジナル75Vに対して100V。合計で1,540円でした。


オリジナルはご覧のように取り付けられています。22㎌はオリジナルと同じ位置に付きそうですが今回のコンデンサーは大きいので3.3㎌は基板裏から取り付ける事にしました。これも厳密には音質に影響有りなんでしょうがこの際木に縞線w。


3.3㎌を基板裏に取り付けた状態。過大入力からの保護用にランプみたいな構造のガラス管ヒューズが付いています。


22㎌はオリジナルと同じ位置に。振動対策も兼ねてか、一応オリジナルと同じようにホットボンドで固定しました。


左が付け替え後、右がオリジナルです。


今回交換した電解コンデンサー。3.3㎌は今回用意したものと大きさが違いすぎますがこの辺がブツを見て買えない通信販売の泣き所ですね。(送料は都内に住んでいても秋葉原までの旅費がかかるのだから同じ事と思って気にしてないです)



ネットワークを元通りに取り付け、スピーカーの配線を繋ぎ、エンクロージャーを閉め、ボルト締めします。


こないだ修理したオンキヨーのFR-X7に付けてエージングです。JBLらしい元気な鳴りっぷりで実に良いです。おお、これいいじゃんいいじゃん。ゴキゲンです。これに比べるとオンキヨーの純正スピーカーって…。まぁ価格も違うのだけど。


うちは住宅事情であまり大きなスピーカーを大音量では鳴らせませんので(一時ダイヤトーンのDS-77HRを無茶しておいてた時期もあったのだけれど(^^;)この位のスピーカーが身の丈に合っていて今回は良い買い物でした。耐久性の良い布製エッジにしたので末永く愛用していきたいと思います。

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