【Voyage MPD 0.9.1】HP t5720へのインストール(ほぼ全手順・その5)

前の記事の続きです。


【重要】Windows XP環境では「Putty」を使ってブログからコピー&ペーストでコマンドを入力しようとするとうまく行かないことがわかりました。対処方法を 重要【Voyage MPD 0.9.1】HP t5720へのインストール(ほぼ全手順・追記)に記載しておりますので合わせてご覧下さい。また、この記事を書いた後に2014年1月5日現在までに判明した不具合等を重要【Voyage MPD】t5720へのインストールの前準備として記事にしましたのでインストール前に必ずご覧下さい。


windows PCでSSHソフト「putty」を再起動します。


今度は先程固定したVoyage MPD(t5720)のIPアドレス(先程の例では192.168.0.128)を「ホスト名」の所に入力して「開く」をクリック。


もしこんな画面が出たら「はい」をクリックしてください。


この画面が出たらt5720との通信は成功しているのでlogin as:でrootと入力。

passwordにはvoyageを入力。


この画面が出たらt5720との再接続は成功です。(この写真は使い回しなのでIPアドレスが違っています。)


alsa(Advanced Linux Sound Architecture)のカード番号の確認

cat /proc/asound/cardsと入力。

ここでUSB-DACがVoyage MPDに認識されていればこのようにカードとして表示されるはずです。今回の例ではDigiFi 10号(DACチップはBurrBrounのPCM2704C)の付録DACがカード番号0番として認識されています。これが出ないと言う事はVoyage MPDで認識できないDACである可能性が高いです。今回の例はDACを使っていますがDDC等でも同じです。

認識できていれば次に進みます。


mpd.confの設定

 Voyage MPDの設定の一番の肝であるmpd.confの設定を行います。

 修正間違いの無いように十分注意して設定を行って下さい。

nano /etc/mpd.conf と入力。

まずスクロールしてalsaの設定箇所を捜します(ファイル中程くらい)。ここのdeviceの記述が"hw:0,0"であることを確認します。(あくまで今回の例の場合)。この左側の番号がカード番号なので先程確認したDACに割り当てられたデバイス番号とちゃんと一致しているので設定と整合性が取れているということになります。

次にaudio_buffer_size "2048"とbuffer_before_play "10%"の記述を捜します。この2行は先頭にコメント行である#が付いていますので2行とも先頭の#を取って有効行にします。この2つの数値は大きく音質に影響するのですが、まず最初はデフォルトの2048と10%で使ってみて後で好みの音質になるように調整すれば良いと思います。

ちなみにaudio_buffer_sizeの値は大きいと音場が広がっている代わりに音像がぼけているような感じで数字を少なくするほど音像ははっきりするかわりになんとなくタイトな印象になるという感じでしょうか。buffer_before_playはあまり数値が少なすぎると環境によっては音飛びが発生するようです。

上の例では極めて日本人的(笑)に中間値の1024と50%に設定しています。

次にmixer_typeの記述を捜します。自分の使用したいミキサータイプの記述の先頭の#を取って有効化します。hardwereはソフト側でボリューム調整を行わずDACやアンプ側でボリューム調整を行いたい場合に指定します。softwereはソフト側でのボリューム調整を有効にします。disabledはミキサーの無効化なのですが、正直hardwereとどう違うのか私はあまりわかっていません。今回の例では使用するDigiFi 10号の付録DACがLinux環境でハードウェアのボリュームスイッチが効かないというのがわかってるので、softwereを選んでいます。

最後はファイルの最終行の1つ前のmixer_typeの記述です。この行は良く安定動作に異常をきたす原因になるので設定にかかわらず先頭に#を付けてコメント行にして無効化した方が良いです。

以上の設定が済んだらセーブして終了です。


NASの共有フォルダのマウント

nano /etc/fstabと入力。

最終行に以下の1行を追加

//192.168.0.X/yyyy /music cifs username=zzzz,password=aaaa,uid=root,iocharset=utf8 0 0

(空白や文字間違いに注意して下さい)

ここでIPアドレスはNASのIPアドレス(前もって調べておいて下さい。例では192.168.0.6)

yyyyはNASの共有フォルダー名(例ではShare)

zzzzはWindows PCのユーザー名を指定します。(例では隠してます。テスト用に仮に付けた恥ずかしい名前なので(笑))

passwordはNASに設定していれば記述して下さい。設定してなければ画面写真の様に未記入で良いです。

画面写真では行が長いので途中で切れてますがちゃんと最後まで入力しています。

追加したらセーブして終了します。

mkdir /musicと入力。

mount -aと入力。

ln -s /music /var/lib/mpd/musicと入力。

(画面写真では先頭のlをiと間違えてエラーで怒られて再入力してますが気にしないように(笑))


自動ログオフの設定

 普段Voyage MPDを入れたt5720はモニター,キーボードを接続せず単体で使用するため、電源ボタンを押せば自動でログオフして電源が切れるように設定します。

apt-get install acpidと入力。

nano -w /etc/acpi/events/powerと入力

新規ファイルが開くので以下の2行を追加

event=button/power

action=/sbin/shutdown -h now

追加したらセーブして終了。


自動ログオンの設定

  この設定は必須ではありませんが、自動ログオフ→電源OFFをやるなら電源ON時も電源ボタンを押したら電源ON→自動ログオンも出来るようにしたいという方は以下の設定を行って下さい。(モニターもキーボードも使わない場合は設定しておくと便利です。)

 画面写真を撮り損ねてしまいましたが、コマンド待ちから以下のコマンドを入れて下さい。

adduser ユーザー名

(今回はadduser kancolaと入力してkancolaというユーザーを作りました。)

passwordを2回聞いてきますので設定して下さい。

その他Full NameとかRoom Numberとかいろいろ聞いてきますが、全部enterを押して下さい。最後にIs the information correct?と聞いてきますのでyを押します。これでkancolaというユーザーが追加されました。

nano /etc/shadowと入力。

最終行にkancolaの記述があります。

kancola:以降の文字を全て削除します。(この部分はパスワードを暗号化したもの)

削除したらセーブして終了します。

nano /etc/inittabと入力。

この画面写真の場所を捜します。

このうちtty2番の行を以下のように修正します。

(修正前の画面写真が撮れてません、すみません。)

【修正前】2:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty2

【修正後】2:23:respawn:/bin/login xxx /dev/tty2 2>/dev/tty2

xxxは先程追加したユーザー名です。今回の例ではkancolaです。

修正が終わったらセーブして終了します。


MPDの起動テスト

 ここまでの設定が終わったらMPDがちゃんと動くかテストします。

コマンド待ちから/etc/init.d/mpd stopと入力します。

[ok]Stopping Music Player Daemon: mpd.と表示されます。

続けてコマンド待ちから/etc/init.d/mpd startと入力します。

エラーメッセージが出ずに[ok]Starting Music Player Daemon: mpd.と表示されればMPDは正常に動いています。

何らかのエラーメッセージが出た場合はどこかの設定をミスっていますので再度今までの設定を点検して下さい。

以上でVoyage MPD(t5720)の設定は全て終了です。

電源ボタンを押してちゃんと自動ログオフ(電源OFF)、自動ログオン(電源が入ってvoyage login:と聞いてくればOK)が動作するかも確認して下さい。


引き続きWindows PCにVoyage MPDをコントロールするためのMPDクライアントソフトをインストールして設定をすれば全ての作業は終了です。

もう少しですので頑張って下さい。

あと余談ですが出来ればrootのパスワードをvoyageから他のものに変更しておいた方がセキュリティ上好ましいかと思います。

変更方法はコマンド待ちから(rootでログインしている事)

passwdと入力して画面の指示に従って下さい。

(画面写真が無くてすみません)


⑦MPDクライアントの設定

 今回はwindows側のクライアントソフトとして「Gmone Music Player」を使ってみます。

 http://gmpclient.org/から最新版をダウンロードしてインストールして下さい。

 インストールしたらGmone Music Playerを起動します。

メニューバーの「music」から「preferences」を選ぶと下の画面が出てきます。

Nameは適当に何でも良いです。HostはVoyage MPDで固定したIPアドレスを記入します(画面写真は違っていますが今回の例だと192.168.0.128でした)。Portは変更してないのでデフォルトの6600で良いです。設定が終わればCloseを押します。

メイン画面に戻ったらVoyage MPDと無事繋がれば、黄色い帯でconnected to MPDいうメッセージが表示されます。

無事繋がったらメニューバーの「Server」から「UpDate Database」をクリックします。

画面左側のタブのなかから「Database」を選んで待ちます。(曲数にもよりますが結構時間がかかる)

「Directories」の欄にNASの中のフォルダー構成や曲の一覧が表示されれば無事成功です。

以上で全ての設定は終わりです。思う存分音楽を楽しんで下さいね。


いかがでしたか?

無事音は出ましたでしょうか。良い結果が得られますことを願っております。

一度音出しが出来ればVoyage MPDの設定や使いこなし方などいろいろな情報を扱っておられるサイト様がたくさんありますのでぜひそれらも参考になさってください。

長々とおつきあいいただきありがとうございました。

【おことわり】今回の導入手順はこの記事用のネットワーク、マシン等の環境を作って行いました。私の自宅で普段稼働してる環境とは違いますことをお断りしておきます。

【参考サイト様】

「PCで音楽」様、「みみず工房」様

勝手ではありますが参考にさせていただきました。ありがとうございました。

(2013年6月23日 記) 記事中に間違いがあればどうぞご指摘をお願い致します。


コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました

 最近、HP t5740や、DigiFi 10号のUSB-DACを入手したもので、
参考にさせていただき、VoyageMPDのインストールがうまく
行きました。

 丁寧な記事での導入手順を書いていただき、本当に、
ありがとうございます。
 VoyageMPD入門の記事としては現時点では一番わかり易い
のではないかなと思います。

Re: ありがとうございました

gymritさん、初めまして。

コメントありがとうございました。
Voyage MPDのインストールに成功されたようで
おめでとうございます。
Voyage MPDの音はいかがでしたか?
期待通りでしたか?それとも…。

私自身も最初のインストール時にずいぶん
調べなくてはいけないことが多くて困ったので
今回頑張って記事を書いたのですが、全く
反応が無くて
「ああ、もう下火になっちゃったのかなぁ」
なんてさみしく思っていましたので
コメントいただきとても嬉しかったです。

おっしゃるとおりこのやり方でHPのt5700シリーズ
(t5730やt5740等)や、その他の余ったPCにも
細かいことを考えずに単純にインストール
するだけなら出来るように書いたつもりです。
今回お役に立てて喜んでおります。
ご報告いただきありがとうございました。

イイ音です

 ご返答ありがとうございます。

 VoyageMPD、試す価値があるイイ音だとおもいました。
 皆様の感想の通り、素直な音です。
 これは一昔前なら、CD付きの書籍で売って、流行るパターンだなと思いました。

 たぶん、PCとか、ネットワーク環境のせいなんですが、Windowsのファイル共有したフォルダを、VoyageMPD側で、マウントして、再生すると、音飛びがすごくて、ちょっとハマりました。 
 (USBメモリのやつを再生すると、全然問題ないです)

 対応するDACやDDC、PC本体さえあれば、トランスポートとして優秀なものが、オープンソースで作れてしまう、すごい時代です。

 アップサンプリングしたらどうなるんだろう?と思ってしまい、さっそく、安いDDCを探していたり、NASを買おうとおもっています(w

 ただし、試す前に、DS-DAC-10なんて、買ってしまい、DSDの音の良さにもノックアウトされて、WindowsのAudioGateからの再生も正直、捨てがたいです・・・・。
 

No title

gymritさん、こんばんは。

Voyage MPDは悪く言えばパンチの無い音にも聞こえますけど、
ホントに素直ないい音ですよね。自分もそう思います。
ただ時々「原音に忠実な音だ」みたいな感想を目にすることがありますが、
録音条件によって収録される音は違うはずだし、デジタル化された
ものにどれだけの情報がどのように入ってるかはそれこそわからないわけですから
それはちょっとどうかなとは思うこともあります。
個人的には自分が気持ちよく聴ければそれでいいかなと。

そうですね、雑誌にしたら売れるんじゃ無いかと思いますけど、
雑誌広告との兼ね合いを考えるとこんなものをオープンソースで
バラまくわけにはいかないでしょうね。

私もVoyage MPDメインな訳では無くてfoobar2000の環境なんかも
残してますので気分で使い分けたりしてます。
Voyage MPDはチューニングでの伸びしろが相当あるので
いじり倒すのもこれまた楽しいのでは無いでしょうか。

KORGのDAC人気ありますよね。私にはちょっと手が出ないのですが
欲しいです(笑)

またプアなオーディオネタをやってみようと思いますので、気が向いたら
ぜひご覧下さいませ。



ありがとうございます

初めまして。
このページを参考にvoyageMPDの構築を行いました。
windows7搭載機からGMPCを使ったネット音源の音出しは成功しました。
が、windows7搭載機へのアクセスがどうしてもできないのです。
mount -aのコマンドを打つと
bolock device //IPアドレス/music is write-protected,mounting read-only
cannot mount block derice //IPアドレス/Music read-only
とエラーを返してきます。
また、本体を起動時にエラーメッセージが出ているのです。
**[mpd:3320]:CRITICAL**:option parsing failed: Unknown option -kill
Usage: /etc/init.d/mpd {start | start-create-db | stop | restart | force-reload}
さらに、MPDを停止、再起動を行うと以下のメッセージが
Starting Music Player Daemon: mpdlisten: bind to '0.0.0.0:6600' failed: Address already in use (continuing anyway, because binding to '[::]:6600' succeeded)
何度か、設定を確認したのですがどうしても間違いの箇所が特定できずに書き込みました。
大変お忙しいところかと存じ上げますが、御指南いただければ幸いです。

Re: ありがとうございます

D.Nakayamaさん、初めまして。

遅くなりましてすみません。今日やっと時間が作れましたので…。

私もあれこれやって詳しいわけではないので質問されても的確に答えられませんし、お役に立つかわかりませんがわかる範囲でお答えしようと思います。

良く状況がわからないのですが、Windows7機にアクセス…というのはWindows7機の内蔵HDDに保存されてる曲データをマウントしようとされてるのでしょうか?。私は最初からNASでしかやってないので実はよくわかりません。(下手をしてWindowsの起動ドライブやパーティションごとデータが逝ってしまうのも怖いので)

環境やインストール時の設定などは人それぞれで違いますし、私が記事にした環境とそちらの環境が違えば想像でお話しするしか無いので詳しくは同じ環境で作業されてる方のHP等を参考にして頂きたいのですが、

bolock device //IPアドレス/music is write-protected,mounting read-only
cannot mount block derice //IPアドレス/Music read-only

これは通常はHDD等ドライブのファイルシステムに論理的あるいは物理的に問題がある場合に出ることが多く、なんらかの障害があった場合に強制的にリードオンリー属性でマウントされた時に出るメッセージです。

ですが、とりあえず考えられるのはHDDの障害では無く、ひょっとしたら/etc/fstabの記述が間違っている為にこのエラーが出ているのではないかと言う事です。

Voyage MPDの初期設定では/var/lib/mpd/musicにある曲データを再生することになってます。
ですので私の手順記事ではNASの中のshareという共有フォルダ(曲データのあるフォルダ)を/musicと
いうマウントポイントを作成しそこにマウントを行い、それを/var/lib/mpd/musicに
シンボリックリンクを貼るという指定をしています。
ですので/etc/fstabの記述が間違っていてマウント出来ず、その結果このメッセージが出ている可能性も
あります。

もし/etc/fstabもリードオンリーになってしまって変更できなかったらリマウントをしてみて下さい。

コマンドの書式は「mount -o remount,rw /dev/hda」ですが、この/dev/hdaの所はご自分の環境の通りのデバイスを指定して下さい。

また、楽曲データの格納先はWindows7機の内蔵HDDや外付けHDDでNTFSフォーマットではありませんか?Voyage MPDではデフォルトではNTFSフォーマットは読めません。(NASの様にLAN経由の場合はOK)。この場合は手段があるようですので「Voyage MPD NTFS」とかで検索してみて下さい。

それから起動時の

**[mpd:3320]:CRITICAL**:option parsing failed: Unknown option -kill
Usage: /etc/init.d/mpd {start | start-create-db | stop | restart | force-reload}

ですが、これは .bashrcの中身の記述をもう一度確認してみて下さい。

最後の

Starting Music Player Daemon: mpdlisten: bind to '0.0.0.0:6600' failed: Address already in use (continuing anyway, because binding to '[::]:6600' succeeded)

ですが、これはipv6関連のエラーですがちょっと良くわかりません。ただ、対症療法として、
mpd.conf の
bind_to_address "any"を
bind_to_address "::"に変更するとメッセージが出なくなるようです。

以上、そちらの環境を想像しながらわかる範囲で書きました。うまく解決できる事を祈っておりますが、
ここに書いたことを実行されて万一Windows7機のデータ等破損した場合でも当方は責任が取れませんのでその点はくれぐれもご承知おき下さいませ。
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Author:缶コーラ
山口県在住。ローカルなネタを含めて
何でもアリで書いていきたいと思います。

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