X68000 ACE-HDの電源をATX電源に換装する

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前回の記事の続きです。

前回SRAMのバックアップ電池を取り替えたX68000 ACE-HDですが、この機体は本体の電源が故障していました。電源を入れても通電しません。

X68000ユーザーを長年悩ましてきた電源関係の故障はある意味定番と言われる故障で、電源に使われているコンデンサーがあまり質の良いモノでは無く経年で劣化して液漏れを起こし、回りの部品も巻き込んで故障してしまうものです。

この電源ユニットの交換部品や修理方法は先達の方々がいろいろ試行錯誤された上でネット上に公開してくれていまして、オリジナルの筐体の美観を損なわないで修理するには最善の方法です。

しかし、経年劣化の具合によっては漏れたコンデンサーの電解液で基板上のパターンの腐食が進み相当なダメージを受けていたりした場合はかなり修理は難しくなります。


もう一つの方法はAT互換(ATX規格)パソコン(いわゆるDOS/V機)に使われている電源ユニットをX68000で使えるようにするものです。ATX電源はPCパーツショップやジャンク屋さんで簡単に入手することが出来ます。X68000の筐体内に内蔵できるモノというとなかなか難しいですが、割り切って外付けにしてしまって良いのであれば比較的簡単にATX電源化は可能です。

今回は純正電源を修理するのではなく、ATX電源を外付けにしてACE-HDの電源を復活させます。理由は、ATX電源化しておけば万一電源が故障しても代替電源はいくらでも見つかるからです。また、一度煙を噴いて壊れた純正電源をいくらちゃんと修理したとしても個人的にどうしても再故障の不安がつきまとうからです。電源が外付けになるので若干取り回しや持ち運びは不便になりますが精神衛生上はこちらの方が良いと思います(あくまで個人的感覚です)。


まずはATX電源の入手です。最近は電源コネクタが24ピンのものが主流ですが、最近の新品ほどの電力量は必要無いし、価格も高いので、今回は安く入手できる少し前まで標準だった電源コネクタ20ピンのものを使います。ジャンク屋さんを捜していたらちょうどお手頃なモノを見つけました。

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DELTA ELECTRONICSの小型ATX電源です。小さくて出力もATX20ピンと4ピンが1つという今回の用途にはおあつらえ向きです。普通ATX電源って何本も配線とコネクターが出てるので、使わない配線とコネクターは邪魔になるのですが、今回は必要なコネクタだけでまるでこの為にあるような電源を見つけることが出来ました。価格は200円。動作確認してみましたらバッチリでした。

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ちなみにATX電源には入力電圧の切替スイッチがあるので必ず115V側に設定して下さい。うっかり230Vの設定のまま使うと一瞬でX68000は壊れますので注意して下さい。115に設定したら上からテープか何かで固定した方が良いです。

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ATX電源のメス側コネクタは中々単品で売って無かったりするので、今回はこの20ピン用電源延長コードを途中で切って使います。


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まずは電源のある方(フロッピードライブ等が付いている方)のカバーを空けます。背面のネジを3本外し、滑り止めの付いた手袋で一旦下に押さえつけながら後方にずらすと外れます。最初は固い上に少々コツがいるので慎重に外して下さい。X68000の分解方法を解説したサイト等も参考にして下さい。

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カバーを開けると電源ユニット(上),HDD(SASI),フロッピードライブがあります。

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故障してる電源ユニットを取り外します。幸いユニットの外までコンデンサーの電解液は漏れてないようです。

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電源ユニットから各基板に繋がるコードは再利用するのでバッサリ根元から切り離します。


ここでX68000 ACE HDにATX電源を繋ぐ場合の配線図を掲載します。基本的にこの通りに配線していけば良いです。(図面をクリックすると拡大します)。

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この配線図のATXコネクタは全て写真の通り正面(ピン側)から見た配置です。(3.3V等今回使わないピンは抜いています)。電源の配線ですので絶対に間違えないようにお願いします。間違えたら一瞬でオシャカです。

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配線は全てやりやすいように途中にコネクタを付けました。間違えて結線しないようにコネクタにはアルファベットでマーキングしました。

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74(LS)04を使用した電源制御ロジック反転部です。ATX電源とX68000電源のON,OFFの制御のロジックが逆なのでICを使った簡単なNOT回路でロジックを反転させます。今回はユニバーサル基板を小さく切ってその上に組み込みました(写真に写ってない基板の裏にも配線しているのであくまで配線図を参考にして下さい)

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全ての配線を終えたら間違った箇所が無いか何度も慎重に確認して動作確認です。緊張の一瞬。

無事にATX電源接続でPOWERランプ赤点灯、X68000の電源スイッチONでPOWERランプ緑点灯&HDDアクセスランプ点灯、0番のFDDアクセスランプ点滅。電源スイッチOFFでPOWERランプ緑→赤に変化。一連の動作が正常なのが確認出来ました。

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配線を整理し、筐体のカバーを閉めます。ユニバーサル基板の回路部分は電源を取り払った後のネジ穴を利用して本体の中に取り付けました。配線は電源を取り払った後の穴から背面に引き出しました。

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「出たな!!ツインビ-」で動作確認。SRAMバックアップ電池交換に続いて無事電源ユニットのATX電源化も終了でACE-HD復活です!。まだまだうちではX68000で遊び倒しますよ。

なお、今回はネット上に公開されています、X68電源補完計画を参考にさせていただきました。先達の方々のお力をお借りしましたこと、感謝申し上げます。

 

【おまけ】2月10日追記

EXPART,EXPART2,SUPER,XVI,030の場合は以下の配線図となります。(配線図をクリックすると拡大します。

X68_SUPER_HD_ATX_S

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