メガドライブ版「バーチャレーシング」を修理する。


1992年にセガからアーケードゲームとしてリリースされ、好評を博した「バーチャレーシング」。1994年には家庭用機「メガドライブ」に移植されました。


アーケード版の「バーチャレーシング」は当時のセガの最先端システム基板「MODEL1」を使用していましたが、それを家庭用機のメガドライブに移植するのは不可能と言われていました。それをセガはゲームカートリッジ内に秒間9,000ポリゴンの処理が可能な「セガ バーチャプロセッサー」というこのために開発したチップを積むことで力業で移植を可能にしてしまいました。秒間9,000ポリゴンというのはこのしばらく後に発売された「プレイステーション」の能力が秒間36万ポリゴンなのを考えると大したこと無いのですが、間もなく「セガサターン」が発売されるというタイミングでほぼモデル末期のメガドライブで叩き出す性能としては立派なものだと思います。「機能が無ければ追加すりゃいいじゃん」って発想がいかにもセガらしいと言えばそれまでなんですが、果たしてチップの開発費用の元が取れたのやら。


発売からすでに20年が経過して、久々に実機で動かしてみると「数回に1回しか起動しない」「起動しても途中でゲームが止まる」という状態になっていました。原因を調べるために中を開けてみます。


スーパーファミコン等でお馴染みの特殊なネジが使われているので普通のドライバーではネジが外せません。


そこでエンジニアというメーカーから発売されているDTC-27という型番の特殊なドライバーを使います。レトロゲームを扱う人には必需品ですね。


中を開けると中央に一際大きなチップが。多分これが「セガ バーチャプロセッサー」なんだと思います。見ると電解コンデンサーが左右に2つ使われています。古い機器ではまず電解コンデンサーを疑ってみるのは基本です。


見ると電解コンデンサーの足が半田付けされている基板のパターンが腐食してます。容量の抜けを測定するまでもなく明らかに経年劣化による液漏れを起こしています。これを取り替えます。


外した電解コンデンサーです。6.3V 47uFが2個。液漏れした電解コンデンサーはすごい悪臭がします。液漏れがかなり進行していると基板のパターンまでもが腐食してしまい、修理が大変になるのですが、幸い首の皮一枚といった感じでパターンが残っており、イソプロピルアルコールで磨いてテスターで導通を確認したところ正常でしたので通常品の16V 47uFの電解コンデンサーと取り替えます。プラスマイナスの極性がありますので外す前に確認しておきましょう。


取り替え後です。ショートしてないか、ちゃんと導通してるかテスターで確認します。


発売当時買ったものと最近ジャンクで買ったもの、両方液漏れ起こしていたのでどちらも交換しました。


動作確認です。一発で起動&途中停止も無くなりました。メガドライブ版はグラフィック自体は頑張ってはいるもののやはりハードの制約で今ひとつですが、自車の操作フィーリングとか挙動とかは非常に良い感じで移植されていて結構気に入ってます。この他にスーパー32X用の「バーチャレーシング デラックス」も所有しており、当然こちらの方がグラフィックも良く、一番の移植の出来と言われてますが、個人的にはどちらも好移植と感じておりお気に入りです。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

缶コーラ

Author:缶コーラ
山口県在住。ローカルなネタを含めて
何でもアリで書いていきたいと思います。

リンク
マイマイ新子と千年の魔法公式サイト
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
検索フォーム
メールフォーム
管理者宛メールはこちらのフォームからどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
ようこそ
Twitter update
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
ブログ内検索