マルツのヘッドホンアンプキットと電源を作ってみた。


私自身はもともと住む家への拘りというものがそんなにありません。

多少ボロくてもそこそこ周辺が便利で、雨風しのげてそこそこ快適に過ごせて寝れればもうそれで十分、って感じです。

そんな訳で今住んでるところは安普請な集合住宅なので、隣近所への音漏れはそれなりにあります。

ご立派な「リスニングルーム」なんてありません。

なのでスピーカーでそんなに大きな音を出して聴くことは出来ません。

一応隣近所の方には理解を得てますけど、マイルールとしてスピーカーを使うのは朝8時から夜9時までと決めています。

それ以外の時間はヘッドホンリスニングです。

ヘッドホンはまあそこそこの物を持っていますが、アンプやDACのヘッドホン端子に繋いで聴いていましたので音質的にはあまり良い物ではありませんでした。あくまで深夜のお気軽リスニングが出来ればいいやって感じで。

何度か手頃なヘッドホンアンプを買おうと探した事がありました。ところが今はヘッドホンアンプがちょっとしたブームなんですけれど、引き合いの多くはポータブル機器での使用であるため、電池駆動のポータブルヘッドホンアンプや据え置き型でもUSB-DACと一体化したモノがほとんどなんですね。私が求めてるヘッドホンアンプ単体の据え置きとなると、もうオーディオ業界お得意のバカみたいに高額なものか、音質はそれなりでただ音量を上げるだけの安いヤツしか無いという状態です。

「無いものは作ってしまえ」はX68000ユーザーの合い言葉ですが、幸い電子工作キットで何社かから出ていましたのでこれを作ってみることにしました。

共立電子のTPA6120A2を使ったバランス入力のヤツとかマルツパーツのフルディスクリート構成のヤツとかにも惹かれたのですが、まずはお手頃で音質の良いモノを一つ作りたいと言う事でマルツパーツの「LHPA-DIA BUFFER-KIT」(3,315円)を買ってみました。

オペアンプ+ダイヤモンドバッファの回路構成に電源部がカレントミラーで正負電源を用意しなくて良いお手軽さも魅力でした。安いし。

まあ「オペアンプなんて安い真空管アンプよりノイズまみれなもの選ぶとかアホか、フルディスクリートこそ至高」とかうるさい事言う人に絡まれそうですがほっといて下さい。

周辺パーツと一緒に頼むと程なく到着しました。しかし電子パーツ屋さんはどこも在庫さえあれば出荷処理が早くてありがたいです。



特に難しい所も無いので(初心者には難関と言える米粒より小さいチップコンデンサーのハンダ付けが基板の裏に2カ所あります。)さくっと組み上がり。取り付けや部品の極性チェックをして電源繋いで音出し。ちょっとびっくりしたのは安いキットにも関わらず出てくる音はなかなか綺麗な音です。

てかこのキット、基本回路はnabe氏のサイト「nabeの雑記帳」に載ってる回路ほぼそのままのような気もしますが…(^^;。でも専用基板でキット化されてるのはいちいち部品集めたりしなくて済むのでお手軽でありがたいです。部品も変なモノは使われていませんし、音声信号の通る部分はそれなりのちゃんとしたパーツが使われています。オペアンプ自体もLME49720だし。音的には変なメーカーの2万円くらいのヘボい据え置き型ヘッドホンアンプには勝ってると思います。電源もカレントミラーの仮想グラウンドで+電源だけ用意すれば良いのでお気軽です。



組み立て後、いつもの100均ケースに入れて4日間エージングがてら連続使用していて十分満足していたのですが、問題が発生しました。

4日目にいきなり出音がノイズの嵐になりました。明らかにおかしいのでケースから出してチェックしていたところ、突然電源平滑用のC2の電解コンデンサー1000μFが派手に電解液を吹いて破裂してしまいました。至近距離に顔を近づけていたのですが、工場勤務の習性でちゃんと保護メガネを掛けてましたので電解液が目に入るとかの事故は防げました。

電解コンデンサーを手持ちの同容量の物に換えて様子を見ましたが、すぐに電解コンデンサーが熱くなってきたので停止しました。

電解コンデンサーの極性は間違っていませんし、電源は定格一杯ではありますが無線機用の安定化電源から取った+12Vですので保証外の使い方ではありません。前段のカレントミラーを構成してるトランジスタか何かの部品の故障か、あるいは何らかの原因で電源部が発振したか…。カレントミラーの片側だけなので部品の故障が有力ではありますが…。


このまま使い続ける訳にはいかないけど基板自体はもったいないし、おそらくヘッドホンアンプ部自体にはダメージは受けてないだろうと思い、電源部を撤去して外付けの±6Vの正負電源を作ってそれを使おうと思いました。で、回路図を引いて製作。(クリックで拡大します)。簡単な電源部ですけど。






部品を集めてさくっと製作(上の写真は実際に使った物と違うトランスの箱が写ってますがこれは間違いです)。


動作テストしてみたところ、まだノイズが出るので調べたら、どうもオペアンプが道連れになって逝っていたようです。とりあえず手持ちのMUSES8820に差し替えて再度テストしたところ、非常にクリアな音が出ました。アンプ部そのものの回路にはダメージが無かったようです。


大がかりになってしまいましたのでケースを手配して入れることにしました。選んだケースは昔からあるリードのPSA-2です。


W130×H60×D110のケースですが、72mm×47mmの基板2枚にトランス、ACインレット、ヒューズホルダー等を付けると結構キツキツでした。ともかく無事に収まって何より。



昔からあるケースなので仕上がりが昭和臭満載ですが非常に使いやすく出来たと思います。(ヘッドホン端子の穴開けの時にドリル刃が滑ってちょっとパネルにキズが入ったのが心残り(笑)。

ちょっと電源部のトラブルはありましたが、このアンプキットの素性は価格を考えるととても良い物です。低インピーダンスのヘッドホンでも結構余裕で駆動します。私はやりませんでしたが、ダイヤモンドバッファ部分のトランジスタを低ノイズ品に換えるとかなり効果があるようなので組み立ての際に用意して付け替えるのも良いと思います。いずれにしてもメーカー製の安物を買うよりはよっぽど価値のあるものだと思いました。組み立てが苦にならない人にはオススメ致します。

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