【1bit】シャープの1ビットデジタルアンプをクロックアップ改造する(その1)

またまた連載企画です。

先日、シャープの1ビットデジタルアンプを搭載したミニコンポ「SD-CX8」のパワーアンプモジュールを取り出して単体アンプ化した記事を掲載致しました。

今現在、すっかり常用アンプとなりまして1ビットサウンドを楽しんでおります。

残念ながらそれ程の反響は無かったのですが、それでもいくつかの拍手やコメントをいただき、まだまだ根強い人気があることを再認識しました。

今回はその後日談です。


シャープの1ビットデジタルアンプを搭載したミニコンポには大きく分けて2種類があります。サンプリング周波数が2.8MHzと5.6MHzのものです(ミニコンポではなくハイエンド機などにはサンプリング周波数11.2MHzのものが存在しており、シャープが発売した1ビットアンプのサンプリング周波数はこれが最高値です)。理論的にはサンプリング周波数が高いほど高速サンプリングとなりますので、音質的には有利なハズなのですが、シャープの1ビットアンプの愛好家の中には2.8MHzの方が何となく音が良いように感じるという方が結構いらっしゃいます。

ある時、アンプモジュールを眺めていてふとあることに気がつきました。


これは前回単体アンプ化したSD-CX8(サンプリング周波数2.8MHz機)のパワーアンプモジュールの中身です。


こちらはSD-CX8よりも後の世代のSD-GX1(サンプリング周波数5.6MHz機)のパワーアンプモジュールの中身です。

基板設計自体が相当シンプルになっており、電解コンデンサーの数なんて劇的に少なくなってます。

この2つの基板を見比べていたのですが…。



上が2.8MHz機のSD-CX8,下が5.6MHz機のSD-GX1です。1ビットアンプの心臓部であるチップは両方とも同じシャープのカスタムチップ、「IX0498AW」です。

基準クロックを生成するクリスタルオシレータが違うくらいで基板レイアウト等も非常に良く似ています。

2.8MHz機は11.2MHzのオシレータでサンプリング周波数2.8MHz、5.6MHz機は22.579MHzのオシレータでサンプリング周波数5.6MHzです。

つまり両方とも基準クロックの約0.248倍がサンプリング周波数ということになります。

「これって2.8MHz機に5.6MHz機に付いてるクリスタルオシレータがポン付け出来るんじゃ?。そしたら2.8MHz機を5.6MHz機にすることが出来るんじゃないの?」

「IX0498AW」のデータシート(仕様)が公開されていない以上推測でしかありませんが…。


シャープの1ビットオーディオが販売されていた頃、福岡の吉田苑さんというオーディオショップがクロックアップ改造したモデルをオリジナルモデルとして数種類販売していました。あくまで憶測ではあるのですが、普通に考えてシャープの非公式のサポートが無ければメーカー機の改造機を独自開発して大っぴらに販売出来ないだろうと当時思っていました。

そして何よりも過去に改造機が存在したその事実が「1ビットアンプはクロックアップが可能である」という証明に他なりません。


そう思っていた矢先、単体1ビットアンプの製作時にお世話になった「高速化事業部」の管理人、りょうさんから連絡を頂き、どうも同じ事を考えていたようで、「予備モジュールの確保は簡単だし、やってみるのも面白いんじゃない?」と言う事で「1ビットアンプのクロックアップ」にチャレンジしてみることにしました。

とはいえ、格差社会の下の方にいる私にとって、2.8MHz機はともかく5.6MHz機はジャンクでもちょっとお高いので(つったって、数千円なんですが(笑))、予備として確保してる枚数の少ない5.6MHz機の基盤からクリスタルを取り外すのはいささか躊躇してしまいます。この後、5.6MHz機のモジュールでも単体アンプ化をやって見ようと思っているので貴重な基盤を…ぐおおおおお(^^;

それに22.579MHzなんてクリスタルオシレータ、部品屋さんに普通に売っていません。

…なので、市販のオシレータを使ってクロックアップ改造をやってみることにしました。それもクロックアップ改造の効果が判るように切り替え式で。しかも出来れば本家を多少でも超えるサンプリング周波数で。

「そう、シャープと言えばX68000!、X68000と言えばクロックアップ改造!、そもそも1ビットアンプの発想そのものがX68000感覚じゃないか!。シャープ機は昔からクロックアップしてナンボだぜ!」と言う訳です。


という訳でまずは準備から。今回のクロックアップは前回の単体アンプ化と同じ、2.8MHz機であるSD-CX8のパワーアンプモジュールを使います。

前回単体1ビットアンプを作った時から気になっていた部分、電解コンデンサーの張り替えを行いました。

純正は「JAMICON」という台湾のメーカーと「SAMXON」という香港のメーカーの物が使われているので、これをオーディオ用ニチコンのFine Gold,松下のOS-CON,チョークコイル周辺はサイズの関係でルビコンと全部国産メーカー品に交換しました。私の駄耳では音質への影響なんてわかんないんでしょうけど、安心感を得ると言う事で。

準備が出来たところで次回からクロックアップ改造に着手してみたいと思います。

またしばらく連載みたいな格好になりますが、興味のある方はよろしくお付き合い下さいませ。では。


追記の余談です。

SD-CX8のアンプユニットは放熱板やパワートランジスタに放熱グリスが塗ってありますが、分解したときに拭き取る場合はドラッグストアで売ってる「イソプロピルアルコール」できれいに落とすことが出来ます。パソコンショップなどで売ってるグリスクリーナーも主成分はイソプロピルアルコールなので、ドラッグストアで買う方がお得です。

組み立ての際はパソコン用の普通の安い放熱グリスで充分です。お徳用が良いと思いますが、この手のグリスはチューブの中で油とグリスが分離してる場合がありますので、一度紙の上か何かに出して混ぜると良いです。絶縁性なので基板に多少垂れても問題ありませんが、なるべくきれいに塗りましょう。

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