【1bit】シャープの1ビットデジタルアンプをクロックアップ改造する(その2)

いつものお断りですが改造行為は自己責任でお願いします。当方ではいかなる責任も負いかねます。

前回の続きです。

今回のクロックアップにあたり、汎用ロジックICを使ってクロック生成回路を作りました。

PICでやる手もあるのですが、基本的な回路なので普通にユニバーサル基板上に組みました。

回路図と部品表は以下の通りになります。(回路図はクリックで拡大します)。

普通にパーツ屋さんで簡単に手に入るクリスタルオシレーターは48MHzくらいまでなので、今回はそれを74HC74を使い2分周(24MHz)および4分周(12MHz)して74HC157で切り替えます。電源は両IC共5Vを使います。5VはSD-CX8のパワーアンプモジュールに来ているためそこから取ります。

74HC157の7,9,12ピンはオープンでOKです。

トグルスイッチで24MHz(サンプリング周波数6.0MHz)と12MHz(サンプリング周波数3.0MHz)を切り替えます。

つまり純正のサンプリング周波数2.8MHzと5.6MHzを若干ですが超えようという訳です。

ただし、純正のサンプリング周波数2.8MHzと5.6MHzというのはおそらくCDのサンプリング周波数44.1KHzを基準にその逓倍で決めてあると思われるので何がしかの不具合が出ることも考えられますが、いかんせんIX0498AWのチップ仕様が判りませんので、今回のクロックアップは確実な音質向上狙いと言うよりは多分に実験的要素が強いと言う事だけは含み置き下さいませ。

部品は手持ち以外は秋月電子で揃えました。

基板が完成したらまずは単体テストです。外部5V電源を用意して動作確認します。


クロック12MHzの出力確認。


クロック24MHzの出力も確認。正常に動作しているようです。


出力のクロックをアンプモジュールのどこに繋ぐかを説明します。


アンプモジュールの基板からクリスタルオシレーターとクリスタルオシレーターの両足からGNDパターンに繋がっている2個のチップコンデンサを撤去します。(赤丸の部分)


撤去後、クリスタルオシレータの付いていた場所にクロック生成基板からの出力を繋ぎます。ここで2本の足のどちらに繋ぐかという事になるのですが、実はぶっちゃけ現時点でどっちが正解なのか判りません。もう少しIX0498AWチップの解析を進めないと正確なところがわからないというのが正直な所です。なので今回は片方ずつ繋いで音が出るか実験してみました(^^;。その結果どちらの足のあったところに繋いでもちゃんと音が出ました。なので今回は基板裏、写真の方向から見て右側に接続しました。

パワーアンプモジュールの上にクロック生成基板を子亀のように載せて組み込みます。

フロントパネルにはクロック切り替えスイッチを追加。以上で作業は終了です。


早速試聴してみます。なんと演奏中にクロック切り替えスイッチを操作しても全くノイズが出ません。ですが、一応安全策を取って切り替えはアンプの電源をOFFにしてから行いました。同時に電解コンデンサの交換も行いそのエージングも済んでいませんので少し出音が硬い感じもあるのですが、切り替えて一番違いがわかったのが女性ボーカルの厚みとシンバルやハイハットの響きやキレが違うこと。6.0MHzモードはやはりなめらかです。これから聴き込んでいけばもっと差が出てくるのかも知れませんが、SD-CX8の6.0MHz駆動は唯一無二。しばらくは音楽を楽しみたいと思います。

これからの展開として機会があればもっと多くの1ビットアンプを入手して回路を追ってみることが正確な単体化やクロックアップ改造に繋がっていくと思いますので今後も1ビットアンプには注目していきたいと思っています。

しかし、今も音楽を聴きながらこれを書いていますが、SD-CX8ってミニコンポ、それも実売は29,800円程度の機種だったのに、この音は素晴らしいです。一体この1ビットΔΣデジタルアンプってどれだけのポテンシャルを持ってるのか、まさに驚愕です。

とりあえず確実な高音質化というより実験的要素の強いものでしたが、SD-CX8パワーアンプモジュールのクロックアップ改造の結果発表でした。

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No title

初めましてm(_ _)m
当方 まったくの素人ですが 最近ネット徘徊してたら「中華デジタルアンプ」の評判を見つけ 今度は「デジタルアンプ」の検索語で徘徊してて こちらにたどり着きました
「1ビットΔΣ」は一般的なデジタルアンプとはまた違うようですが
うちで使用してて不具合あったラジカセがたまたまシャープ製だったので 遊び半分でバラしてたら安物ラジカセだからか「がらくた文書工房」さんの流用ユニットとはだいぶ違う物が出てきました ICこそは「IX0498AW」ですが 入力側6pで出力側12pです
もし仮にこれを流用できたとしても やはり単体コンポのアンプじゃないから価値が無いのでしょうかねえ?
無知ゆえトンチンカンな事言ってましたら 申し訳ありませんm(_ _)m

Re: No title

ケントさん初めまして。
お返事が遅くなり年明けからたいぶ経ってからですみません。

ラジカセタイプは持っておりませんので少し調べてみたのですが、詳細がわかりませんでした。
ラジカセはスピーカーが変更できないので実感できないかもしれませんが、おそらく
持っている音質は同クラスのラジカセよりは(当時は)優れていたと思います。

音質というのは人によって感じ方が違いますから、「優れている」という言い方が適切か
どうかはわかりませんが…。

1ビットのICが同じであれば流用は可能だと思うのですが、A/D変換などICに付随する周辺回路の
コストはコンポタイプよりダウンしてある可能性はあるかも知れません。だからといって
価値が無いとまでは言えないと思います。あとは新たに回路を追ってみる必要があります。
(例えば同じIX0498AWを使ったコンポでも機種によって周辺回路がまるっきり違う)

このブログでは一応SD-CX8については実際に制作し、今使っておりますが、
機種が違うものについてはちょっと何とも言えません。

改造をお考えであればCX8はジャンクで安いモノなら500円くらいで手に入りますので
私としてはそちらをおすすめします。

ただ、改造には危険も伴いますし、それなりの電子工作の経験も必要ですので
あくまでも自己責任の範疇でお願い致します。

No title

わざわざお答えいただきありがとうございます!
ネットで爆安中華アンプ(デジタルじゃない物)購入したら 予想外にまともな音だったので ならば評判の良い「デジタルアンプ」ならどんなもんなんだろう? っと
ネット徘徊してたのです(;^_^A
缶コーラさんのようなスキルがあれば良かったのですが 無いので年明けすぐに「中華デジタルアンプ(FX-AUDIO- FX202J)」購入してみました
好みの音が出て大変満足しております

ちなみにラジカセに入ってた「1ビットΔΣ」基盤はメイン基盤とは離されて やはり縦横10㎝ほどの穴あきのシャーシに囲まれていました それとラジカセなのに大きいトランス電源でした

Re: No title

ケントさん、毎度お返事が遅くてすみません。
Voyage MPDの長い記事を完成させたら力尽きてしまいました。

シャープの1ビットラジカセを少し調べていたのですがどうにも資料が無く…ですが、入力6ピン、出力12ピンというと、ひょっとして5.6MHz機のミニコンポであるGX1やGX2に使われていたものかも…だとするとそのアンプモジュールは価値大です。(クロックアップの記事の所に基板の写真を載せています)
この5.6MHz機のモジュールを使っての単体化アンプの製作を準備中です。夏頃までに形になればと思っています。

FX-AUDIOというとNFJさんの扱ってるモノでしょうか。だとすると格安アンプのチョイスとしてはいい選択だと思います。
FX202Jは評判の良かったトライパスのTA2020を使ってますので十分満足の音質だと思います。

また記事完成の折にはよろしくお願い致します。

No title

こんばんわ

ブログにラジカセに入ってたユニットの画像アップしてみました
http://ameblo.jp/kanagawaken-yokohamashi/entry-12254309601.html

宜しければ見てくださいませ~

Re: No title

ケントさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。

ブログ拝見させていただきました。
SD-FX200というMD/CDラジカセですね。

このユニットは私のブログ
http://kanchan707.blog43.fc2.com/blog-entry-306.html
に載せてるミニコンポSD-GX1で使われてる基板を元に
ラジカセ用にしたものと思われます。

1ビットICもIX0498AWだし、パワーICもSTA505ですし。
6ピンと12ピンというコネクタ構成も同じだし。
多分クリスタルを替えれば5.6MHz駆動にすることが出来るでしょうし、
コネクタのピンアサインが同じであれば単体化も可能です。
ただ、ラジカセ用なのでちょっとパワー的に物足りないかな。
でもシャープはラジカセでもちゃんと手を抜かずに上位機と同じ構成の
基板を使っていたと言う事ですね。

SD-GX1の基板はゴールデンウィーク頃に自作できればなと思って
現在準備中です。
解析は「高速化事業部」さんのご協力を得てほぼ終わっておりますので
後は検証回路を組んで実験して製作に入ろうと思っています。

なので今後ともよろしくお願いします。

No title

たびたびお邪魔いたします~

ブログ見ていただけて嬉しいです
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m

「単体1ビットΔΣデジタルアンプ化」第2弾 楽しみにしております!
こちらの手持ちのモジュールも生き返るかもしれませんね

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Author:缶コーラ
山口県在住。ローカルなネタを含めて
何でもアリで書いていきたいと思います。

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