30年前の驚異の立体音響技術「バイホニック」で今さら遊んでみよう!



 ちょっとおもしろい機材を入手しました。というか実は探していたのですが、「何でこんな所で?!」ってな場所で見つけて確保しました。初めてその存在を知ってから約30年になります。この機材が何であるか解る人はわりと好事家(笑)のオーディオファンでしょうね。正統なオーディオ道を歩んでいる人には解らないと思います。
残念ながら電源が入らないのでまずは修理してからって事になりますけど、それなりにワクワクしてたりします。

 今現在、360度立体音響と言えば映画でおなじみ「5.1チャンネルドルビーデジタル」を思い浮かべるのが普通ですよね。2チャンネルステレオでは飽き足らず、まるで耳で自然界の音を聴いているような360度立体音響への憧れというのは昔からありまして、現在ドルビーデジタルが主流になる前にも多くの立体音響技術が開発されては消えて行きました。

 特に70年代はこの立体音響技術がちょっとしたブームになり、代表的なものとしては「家庭用4チャンネルステレオ」(SQ方式、RM方式、CD-4形式と規格が乱立していた)や劇場映画では「大地震」「ジェットローラーコースター」「エクソシスト2」なんかで採用された「センサラウンド方式」なんかがありましたが、どれも一過性のブームでいつの間にか消えて行きました。

 その立体音響技術の1つとしてかなり昔からあるものの一つに「バイノーラル録音」というものがあります。原理を荒っぽく説明してしまえば「人間の頭部模型の耳の部分にマイクを仕掛けて録音したものをヘッドホンで聴けば実際に耳で音を聴いた時と同じ条件で聞こえるはずだ」てなものです。理屈としてはもっともなのですが、実際にはいろんな要因がからんで、そう簡単にはベストな効果が得られないのです。この方式の一番の欠点は「ヘッドホンで聴かなければならない」という事。

 1977年、日本ビクターの音響研究所はバイノーラル録音の可能性を研究していて、その過程でバイノーラル録音された音源をスピーカーで再生する技術を開発します。原理的には「再生音の中に位相を反転させた成分を入れることにより左右のチャンネルのクロストーク成分を打ち消し云々」・・とまぁ細かいことは置いといて、翌年あろうことかこの技術を当時ブームだったステレオラジカセに組み込み「RC-828」の型番で発売します。この技術は「バイホニック」と名付けられました。

 前述の機械はこのバイホニックの外付けオーディオ版である「バイホニックプロセッサーBN-5」です。ラジカセと違いこの機械なら入力ソースとスピーカーを選ばないで使うことが出来ます。1978年に発売されました。

 これと前述のラジカセ「RC-828」とその後継機種の「RC-838」の3機種に搭載されたバイホニックですが、あまり話題になることもなくひっそり消えていきました。その後この技術は形を変えて2チャンネルの普通のステレオテレビなんかに良く搭載されている「ステレオワイド音声」なんかの基本技術として生かされました。同じようなものにはテクニクス(松下電器)が開発した「アンビエンスコントローラ」なんかもありました。

 実際、このバイノーラル録音というのはいろんな条件がぴったりハマるとすばらしい立体効果を感じることが出来ます。また、自分で実験して試してみるのも比較的簡単に出来ます。

 ・・・てな訳で、このプロセッサーが修理できればちょっと本家のHP(このブログの上のほうにリンク有り)の方でバイノーラル録音で遊ぼう!的なコーナー作ってみようかと目論んでます。こういう変り種、ケレン味たっぷりな機械、好きなんですよね~。

 え?。その前にブチ上げた「ジャンク楽器でGo!GO!’80Sサウンド」の企画も進んでないじゃないかって?いや、地道に進めてますよ。まだ記事に出来るだけのネタが無いだけで。

 え?。それ以前にお前本家のHP1年以上更新してないじゃないかって?
「いやぁ~、こりゃお父さん、一本とられたなぁ(^^;」
なにとぞ・・・気長に待っててくださぁい!



当時ビクターから出ていたバイノーラル録音レコード


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

缶コーラ

Author:缶コーラ
山口県在住。ローカルなネタを含めて
何でもアリで書いていきたいと思います。

リンク
マイマイ新子と千年の魔法公式サイト
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
検索フォーム
メールフォーム
管理者宛メールはこちらのフォームからどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
ようこそ
Twitter update
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
ブログ内検索