キャッツ・アイ&キューピット【ピンクレディーフォロワーB級アイドルの光と影】(その1)

今回はちょっと?昔のお話です。

時は1977年、私は中学生になったばかり。聴く音楽といえば当時の事ですから当然歌謡曲。ちょっとマセた奴が「歌謡曲なんてダセーよ」と洋楽を聴き始めるくらいで歌謡曲は日本の音楽のメインストリームでした。

世間は前年にデビューしたピンクレディーが大ブレイク。リアルタイムで体験した方には解っていただけると思いますが、ピンクレディー旋風、もしくはピンクタイフーンと称されたブームは凄まじくまさしく社会現象。当然私もピンクレディーはレコード持ってましたし、週刊誌なんかでも「あなたはミーちゃん派?それともケイちゃん派?」なんて記事が「明星」や「平凡」あたりを賑やかしていました。

そのピンクレディーも前年のデビュー当初はキワもの扱い。例の「ペッパー警部」の足開きのステップが「卑猥だ」として抗議が殺到。でもそんな邪念の無い子供たちに斬新な振り付けが流行りだし、いつの間にかそんな批判も消え失せまさに国民的アイドルの頂点に。

そんなピンクレディー一人勝ちの状況を他の芸能プロダクションが指をくわえて見てるわけも無く、当然「うちもピンクレディーみたいなの売りだせば時流に乗ってイケるんじゃないか」てな事で多くのピンクレディーのバッタもん(パチモノという言葉は当時はまだ無かったと思う)をデビューさせてきます。同じような雰囲気をねらった物からあからさまなものまで。

そんなピンクレディーの二番煎じと言えるアイドルの中に私が未だに忘れられないデュオがいます。今回はその2組、キャッツ・アイとキューピットを紹介してみたいと思います。

【キャッツ・アイ】(正式な表記はキャッツ★アイ)

世間的に「キャッツアイ」と言えばそのまんま猫目石、あるいは北条司原作のマンガでアニメにもなった「CAT’S EYE」もしくは杏里が歌ったその主題歌、もしくは「木更津キャッツアイ」、走り屋の方には峠道の中央線に埋まっていて実にドリフト走行の邪魔になるLED反射板、そんなところでしょうか。

キャッツ・アイは数あるピンクレディーの二番煎じ(今風に言えばフォロワー)の中では本家に全く及ばずとも一番成功したデュオ、というかB級にあるまじき完成度、だと言えると思います。個人的にはピンクレディーが大人気とともに押さえていったお色気部分(と言っても他のキャッツ・アイの紹介記事によく見られる色香全開ってほどの雰囲気ではなかったと思う)を程よく引き継いで独自路線で頑張ったと思います。多少(かなり)暴走気味というか迷走気味ではありましたけど。

ビジュアル的には個人的好みはあるでしょうけど、ピンクレディーに劣るとも思えないし(但し子供に受ける感じではなく「プレイボーイ」とか「平凡パンチ」とかの読者層あたりには受け入れられるという感じ。人によっては「場末のキャバレーのお姉ちゃんみたいな雰囲気」って人もいるからまさに人それぞれ)。歌も即席デュオの割には本家に比べてむしろ上手いんじゃないかと思う部分も多々ありました。楽曲自体も今現在聴けばいかにも荒唐無稽な70年代歌謡曲ですが、そうと解ってる上で聴けばなかなかの佳曲ぞろいだと思います。

メンバーは大谷親江(ノン)と山中奈奈(ナナ)の2人。デビューシングルのプロフィールによると

大谷親江(S33.2.21) 164cm 50kg B85_W58_H88
山中奈奈(S33.7.6) 161cm 47kg B83_W58_H86

そう、この頃のアイドル歌手のレコードってこういうプロフィールが載っていたんですが、スリーサイズが載ってるあたりがこのデュオの性格を物語っています。で、「ナナ」はわかるんですが、なんで「親江」という名前で「ノン」なのかというと、これ当時のグラビア誌によると「のんき者のノン」なんだそうで、半ば無理矢理、もろに「ミーとケイ」を意識してると言えます。結成経緯は諸説あるんですが、所属事務所(トータルプロデュース)の社長がいつかデビューさせるべく温存していたノンをピンクレディー旋風で歌謡曲シーンが盛り上がっている機運に売り出そうと、当時モデルとして活動していたナナをオーディションで見つけ出しデュオを組ませた、というのが多分一番実情に近いんじゃないかと思います。

立ち位置は基本的に左が「ノン」、右が「ナナ」です。

で、ピンクレディーから遅れること9ヶ月、ユニオンレコード(テイチク)からデビューします。

’77年5月25日発売。もうジャケットからして思いっきりピンクレディーを意識してます。衣装も超ミニだし。夏の渚の歌なんですが、実は同じ夏の渚の歌である本家の「渚のシンドバッド(77.6.10発売)」より2週間先行してます。作詞は麻生香太郎、作曲は当時の売れっ子馬飼野康二。このコンビが基本的にキャッツアイのメインライターとなります。右下にはオリジナルのキャッツアイのキャラクターであるビキニを着た猫が描かれています。軽快な曲で、キャッツアイ唯一のオリコン100位以内(95位)を記録しています。B面は「鏡よ鏡」。

興味のある方はyoutubeにあったのを貼っておきますので聴いてみて下さい。

【STEREO SURROUND】http://jp.youtube.com/watch?v=m34wSSZHrb4&fmt=18 Author: inducetrue2 Keywords:  アバンチュール キャッツアイ Added: August 2, 2008


ちなみにこの「アバンチュール」にはなにげに別バージョンのジャケットが存在します。再プレスの時には季節が秋~冬の時期だったためそれに合わせたものだと思います。このジャケットは結構気に入っていますが、出荷された枚数は少なかったのか当時もあまり見ることはありませんでした。アバンチュールは声質の似ている二人が微妙な所でハモるので何とも不思議な聴き心地のする曲です。


77年9月25日発売のセカンドシングル。一転して曲は「キャンディーズ」路線です。ファンの間では好意的に本家の「暑中お見舞い申し上げます」のアンサーソングと言われていますが、どう見ても単なる「便乗」だと思います。作詞:伊藤アキラ、作曲:森雪之丞。そんな曲調なのにテレビで歌う衣装はグレーのレオタード、歌うときは1本の紐を持って一触りすると紐が棒になるというこれまた取りようによっては意味深な手品をしながら、しかも足を開く振り付けはピンクレディーよりはるかに過激、というまさに迷走ぶりを発揮。でも良い曲だと思います。この曲からデュオの表記が「キャッツ★アイ」になります。B面は「夢みるナイチンゲール」。


これもyoutubeに曲がアップされてます。聴いてみて下さい。

昭和52年(1977)9月25発売。 Author: doramogera Keywords:  キャッツ・アイ 、めっきり冷たくなりました Added: July 20, 2008


また、秒数短いですが歌っている動画もありました。

ピンクレディーの対抗馬として、1977年にデビュー Author: tsune1962 Keywords:  ポップ Added: July 22, 2008


なんか長くなってしまったので記事を分けたいと思います。続きは次の記事で。

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