さよならフィルムカメラ(キャノンA-1の巻)

世がデジカメ時代になって私自身も用途によってはデジカメを使ってきましたが、やはりここ一番という時には頑なにフィルムカメラに拘ってきました。

しかしやはり時代の波には勝てないというか、行きつけのカメラ量販店がついにこの正月明けからフィルム売り場を大幅に縮小。もはやフィルムの違いによる描写の違いを楽しもうにもフィルムの選択肢そのものが減少してしまってはどうにもなりません。かつてはフィルム売り場で隆盛を極めていた黄色いパッケージのコダックは見る影もなく、コニカは写真を廃業&会社自体が無くなってしまった。唯一フジフィルムだけが頑張っているものの、商品ラインナップは大幅に縮小、最近は化粧品を作っている始末。

そんな状況を踏まえてついに手持ちのカメラを全てデジタルに置き換える決心をしました。デジカメの性能も上がって、もはやアマチュアの撮影に於いては全くフィルムと遜色無いレベルになってきている事もまた一因です。

広い家に住んでる訳では無いので一部を除いて処分(今更売れもしませんが)することになりますが、今まで私の道具として頑張ってくれたカメラたちを記念にここに記しておこうと思います。

てな訳でまずは私の一番の愛機であったこのカメラから。


キャノンA-1。1978年発売。当時最も電子化の最先端を走っていたカメラで、未来的な物が大好きだった私の心を捕らえました。5つのAE(自動露出)モードを搭載。別売のパワーワインダーを使えば、秒間2コマの連写も可能。さらに別売のモータードライブを使えば秒間5コマの連写が可能でした(買えなかったけど)。一緒に写っているのはパワーワインダーA-2(本体の下)、レンズはFDレンズで50ミリF1.4と70-150ミリF3.5です(他にも持っていますが)。買ったのは1979年ですが、ストラップ(当時、キャノンでは「スリング」と言っていました。本来はライフル銃なんかをぶら下げるベルトの事ですね)も当時の物です。

私が一番最初に使ったカメラは家にあった「オリンパスペンEE-S」でした。ハーフサイズのベストセラーカメラで、3ヶ月に12枚撮り1本だけ(ハーフなので24枚撮れる)を使うことが許されました。当時まだまだ写真は高価な物だったのです。(当時カラーのE版が1枚80円だった)。だから1枚1枚、何を写すかで真剣に悩んだものでした。

そうこうしてるとやはり一眼レフに憧れます。周りの裕福な家の友人の何人かが買ってもらったりするとそれこそ羨望の眼差しで見ていました。が、うちはいろんな事情があってとてもおねだりなんか出来ません。そうするとある日父親の方からオリンパスペンがかなりくたびれた事もあって「家の行事は必ず撮ること」を条件に買ってもいいとお許しが出ました。もう嬉しかったですね。

本体と50ミリレンズとストロボ。基本かつ最小限の構成ですが、これを手にしたおかげで高校は念願の写真部にも入れました。それからはもうどこに行くにも一緒です。カラーは高かった&自分で現像・焼き付け出来無いので、もっぱらモノクロの「ネオパンSS」か「トライX」を詰め込んであちこち飛び回りました。ですので、自分の高校時代の写真は圧倒的にモノクロが多く残っています。


リアビュー。裏蓋に付いているのはフィルムの箱の蓋の部分を切り取って入れるための物。今何のフィルムを装填しているかを覚えておくためのものでした。接眼レンズにはアイピースシャッターなんかも付いて芸が細かかった。

社会人になってからは少しずつレンズやオプションを買いそろえ(と言っても予算が無いのでもっぱら銀座のスキヤカメラで中古を買っていた)、会社でも社内報のカメラマンなんかをやりました。で、後になって気づいたのですが、私はもっぱらファインダーのこっち側でシャッター切ってる人だったので、自分の青春時代の写真がほとんど残っていません。旅行なんかでももっぱら撮影係だったもんなぁ。一眼レフじゃまず「たまには撮ってあげようか?」って言われないし。


巻き上げレバーがフィルムカメラの証。いまだに目をつむっていても操作できるくらい使い込んだカメラです。(めをつむってちゃ撮影は出来ませんけどね)。もちろんピント合わせもマニュアル。今でもオートフォーカスには負けるけどピント合わせは早い自信はあります。FDレンズの派手めでメリハリのある発色も好きでした。

2002年に現役を引退させるまで23年間、本当に私の人生を記録し続けてくれた、常に私と共にあったカメラでした。今でも完全に動作するのですが、完全に壊れないうちに記念品として置いておこうと引退させたものです。この後は時代の流れもあり、オートフォーカスのニコンF80に乗り換えました。


当時、キャノンの通販で売っていたA-1ユーザーのバイブル「スーパーシューティングマニュアル」。どうしてもニコンに今ひとつ評判が追いつけなかったキャノンがニコンと肩を並べあえるまでになったのがこの時代のF-1,AE-1,A-1といったシリーズでした。これらは名機と言って間違いないと思います。

もう現役として使う事はありませんが、このカメラだけは大切に磨いて手元に置いておこうと思います。被写体になってくれたものすごく多くの人たちとの思い出と共にある大切な記念品ですね。

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No title

こんにちわ。
私も最初の一眼レフがA-1だったので
とても懐かしく、うんうん、言いながら拝見しました。
とにかく、当時はかっこよくて、誇りでした。

是非いつまでも大切にされてください。
私はどこかでまた買おうかと思ってます

Re: No title

ふくいのりすけさん、初めまして
コメントありがとうございます。

当時は「AEなんて邪道だ!マニュアル機が一番偉いんだ」
みたいな風潮があって、そういう人たちには
「こんなん使ってたら写真上手くならんで」なんて嫌みを
言われたものですが(この辺はオートフォーカスの
ミノルタα-7000出現時と似ている)
とにかく所有欲を満たしてくれるカメラで大の
お気に入りでした。

最近はジャンク扱いされるカメラの仲間入りをしてますから
状態の良いモノでも安く手に入れられると思いますので
ぜひ再度A-1を手にして下さい。きっとあの頃の気持ちが
蘇ると思います。
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缶コーラ

Author:缶コーラ
山口県在住。ローカルなネタを含めて
何でもアリで書いていきたいと思います。

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